あめ

雨に打たれて、涙を流した。
まわりの人々は皆々、楽しそうに傘をさして歩いていく。
流れて来る人並みは人をよけ、また歩いていく。
その事に一喜一憂して、涙を流す。
壁にもたれて涙した。周りの人々は皆々、あからさまな視線を向けてくる
哀れみ？そんなの必要ない。憐れむのなら心の隙間を埋めてくれ。
ぽっかり...

雨降りの中手をつないで
同じ傘の中に入っていたんだ
「寒いね」なんて言いながら、
君は僕の手を取るから
僕はなんだか照れくさくて
なかなか握り返せなかった
降りやまない雨を見ながら君は
君といるから温かいね
なんて笑っていた。
僕もつられて君の手を取って笑った。...

あぁそうだ。僕は道化になろう。
君を喜ばせるためのピエロだよ。
さぁ、僕を笑ってくれよ。
さぁ、僕を罵ってくれよ。
あぁ、その悲しげな目で僕を突き放しておくれ。
僕のいない所で君は笑っていてくれ、それだけで僕は生きていける。
そして、いつか僕より素敵な人と出会って、幸せになって、家族が増えて、君のそ...

その傷は君が行きたいと願った証でしょ。
いくら否定されたって、いくら死にたくって
本心は生きたいと思っているはずでしょ。
だから君自身がそのことを否定しないでよ
自分を傷つけること、それだけは否定しないでよ
生きたいと願う君の姿をそっと見守っていたい。
死にたいと願う君の姿をそっと救いたい。
そんな...

心を殺して
笑顔の仮面を貼り付けた。
ピエロの用にニコニコと笑う。
神様なんていやしない。
心のすみの君が言う。
笑っていたって、見抜かれてるよって。
どんな失敗をしたって、笑って
笑いつかれてたって、ずっと笑って。
もう疲れちゃったよ。
誰か本当の僕を見つけてくれよ。...