ブックマークした作品
-
「かなりあ荘が…消える?」
そんな話をゆるりーさんから聞いたのは、確か春先だったような気がする。
各々が自分の道を歩み始めて幾年経っただろうか。
一人称が『俺』だった自分も、仕事を重ねていくうちにいつしか『私』と自分を呼称するようになった。
そんな中、時折かなりあ荘には顔を出す時はあった。
同好の士...【最後の物語】さよなら、またね、かなりあ荘
Turndog~ターンドッグ~
-
夢を見た。あなたが遠くへ行ってしまう夢を。
夢の中のあなたはとてもよそよそしくて。学校では毎日すれ違う度に「今日も頑張って」と優しく挨拶してくれていたはずなのに。
それは、彼の余命を知った日からだった。彼は私に目も向けてくれなくなった。廊下で会っても、委員会や学業に関することだけを告げて、彼は...【がくルカ】Plus memory 【4】
ゆるりー
-
ハロウィン。
子供たちが奇々怪々な怪物たちに扮して大人たちを脅はk……もとい誘惑するこのお祭り。
去年も一昨年も、変なものをやるもんだと斜に構えてたあたしだけど。
……たまにはそんな変な風習に身をゆだねてみるのも、悪くないよね?
『Trick or……treat!!』
そう嗤い掛ける私の目の前で――...【ハロウィン!!】Trick or…Love?【つんでれ☆どっぐちゃん】
Turndog~ターンドッグ~
-
――――――――――夢を、見ていた。
2年前の夢。嬉しかったあの日の夢。
あのバカが、忘れちゃった二人の記念の夢。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私、巡音ルカは珍しく悩んでいた。
(……何で……何で誰も何も言ってくれないのかしら……)
...想起『2年前』
Turndog~ターンドッグ~
-
「私の仕事場に行きたいって!?」
ルカさんが目を丸くしてこちらを見つめる。
「どうして!? ゆっくり観光してればいいのに」
「その観光は昨日十分したからな」
「それに、なんだか今日嫌な予感がするんです。何かとんでもない事件が起きそうな…」
こういうときの私の勘って、三割ぐらいの確率であたる。
だから...ヴォカロ町へ遊びに行こう 9【コラボ・ゆ】
ゆるりー
-
今日は日曜日。
某国民的アニメを見て、「あぁ、明日学校(仕事)行きたくないなー」と思う日のことである。
絶賛春休み中の私には関係のないことだが、勉強だけは毎日しなければならない。
学生って忙しいよね。
世間ではこの人の誕生日だ感謝の日だ、とやたら忙しい。
いや、毎日誰かの誕生日ではあるが。
とくに今...White happiness --前編-- 【かなりあ荘】
ゆるりー
-
「ねぇ兄さん、ここはどこかな…」
暗いクライ森の中、そこにいるであろう人物に問いかける。
先程から同じような質問ばかりしている。
たったひとりの頼れるひとを、困らせてはいないだろうか…不安になる。
「大丈夫、ここは僕らがよく知ってる森の中だよ。暗いから怖いけど、じっとしていれば大丈夫さ」
なのに、兄...【置き去り月夜抄】仲良し双子と暗い森【二次創作】
ゆるりー
-
#「しるるとネルちゃんとシルルスコープ」
かなりあ荘の住人は女の子が多い
けれど、そんな厳しい環境の中、みんなを引っ張ってくれるお兄さんがいる
なんだかんだで、みんな、頼りにしている
私だって、精神不安定な時はお世話になってます
そういえば、この間、りんごから、「ターンドッグさんと兄さんが重なってて...しるるとネルちゃんとシルルスコープ
しるる
-
「私の財産…貴様なんぞには、決して渡さない」
冥界の主にそう告げ、歩き出す。
扉に飛び込んだ私の体は、地獄の底へと落ちていく。
罪は、私のさじ加減ひとつ。
たとえ冥界の主だろうと、私のこの罪を、裁くことは認めない。
裁いていいのは、私だけだ。
さて、散らばった「大罪の器」はどうしよう?
…そうか、再...【七つの大罪】ガレリアンと愉快な大罪者【二次創作】
ゆるりー
-
軽い。軽い。体が軽い。
なんでだろう。このヘッドセットのおかげかな?
いいや、これはレンと一緒にロードローラーを乗り回してきて得た脚力の力。
レン…ごめんね。勝手にいなくなって。
でももう大丈夫。あたしはあたしの力で自分を守れるようになった。
レンのことも、あたしが守ってあげるから。
...RIN RIN SOUND BURST!!Ⅴ~VSリン・リン・サウンド!!~
Turndog~ターンドッグ~
-
『trick or treat』――お菓子か悪戯か。
それは一夜限りの夢を見る魔法。
ハロウィンの使者が、街に笑顔を灯す夜。
甘い香りが漂う夜に、人々はそれぞれの幻想を抱く。
お菓子を両手に無邪気に笑う子供たち。
悪戯をされて少し困ったような笑みを見せる大人たち。
ただ一言で選択肢を突きつけるその言...【ハロウィン】Apple candy
ゆるりー
-
―――――それは、拙者がヴォカロ町を去って半年ほどした時の事でござった。
「……む?」
町はずれに、見覚えのある女を見かけた。
金色の長髪、歌手風衣装、そして背負った大鉾。
「……リリィ殿?」
「ん? ……ん!? がくぽ? がくぽか!?」
「おお!! こんなところで会うとは、久しいでござるなリリィ殿...漢の正義、少女の勇気【蒼紅の卑怯戦士~ボーカロイド達の慰安旅行間の物語】
Turndog~ターンドッグ~
-
つんでれ☆どっぐちゃん―――――通称どっぐちゃん。彼女は『Turndog性転換&改変キャラ』だ。
俺から分離した精神体の一部が、プログラム『Turndogの愛犬』プログラム『幼女』プログラム『ツンデレ』などなどを吸収・インストールして生まれたキャラ。
胡桃色の髪と耳と瞳を持ち、温かみのある焦げ茶色の...dogとどっぐとヴォカロ町! Part1後編~つんでれ☆どっぐちゃん!
Turndog~ターンドッグ~
-
俺の名はTurndog。理系のしがない物書きだ。
世の様々な苦しみに抗いながら、一つの町の物語を描いている。
……………なんてかっこよくいってみたけど、そんなすごいもんでもない。
正確にはまぁ、『勉強が大変で死にそうなんだけどヴォカロ町の話をいろんな人に読んでもらいたいから頑張るしかないぜとほほ』っ...dogとどっぐとヴォカロ町! Part1前篇~Turndogとルカさん
Turndog~ターンドッグ~
-
――――――――――『ヴォカロ町』。
それは、『彼』―――――Turndogが平和と叶わぬ願いを夢見て『考え』た理想の町。
もちろん彼が実際に暮らす世界は、現実世界の『日本』であり、これ以上にない平和を持つといっても過言ではない国だ。
だが彼が書こうとして思い描く世界は―――――いつだって血の匂いを...dogとどっぐとヴォカロ町!~プロローグ~
Turndog~ターンドッグ~
-
「聞いたぞ、巡音君!八又町の大型暴力団を潰してしまったそうじゃないか!!」
「あー……いやぁ……あははははは……。」
満面の笑みを浮かべている課長・橋本に対し、ルカは満面の『苦笑い』である。
ルカ達がヴォカロ町に帰り着いたその日、ヴォカロ町警察署に松田鈍吉警視から感謝の電話が届いたそうだ。
...ボーカロイド達の慰安旅行(20)~エピローグ~
Turndog~ターンドッグ~
-
~巡音ルカの日記より抜粋~
あの日―――――
動物病院から八又署に戻ってみると、数百人の黒猫組組員と、9人の幹部が縛り上げられた状態で届けられていた。
ドンキーの話によると、いきなり突風が吹いたかと思うと組員たちがどさどさと投げ込まれてきたらしい。
その時に机に投げられたとい...ボーカロイド達の慰安旅行(19)~猫の騒ぎと旅の終わり~
Turndog~ターンドッグ~
-
町はずれにある小さな動物病院。
その動物病院の玄関の扉が―――――勢いよく開かれた。
『先生!!俺だ、クロスケだ!!』
開かれた扉からクロスケが飛び込んできて、それにロシアン、そしてルカたちが続いて入ってきた。
奥で頭を抱えていた老人が顔を上げて、そして目を丸くして立ち上がった。
「むむ...ボーカロイド達の慰安旅行(18)~ロシアンの光~
Turndog~ターンドッグ~
-
「はぁ、はぁ、はぁ……ここまでくりゃつかまんねーだろ……。」
「あ、ああ……そうだな……それにしても、俺らのボスが猫だったなんてなぁ……。」
「全くだぜ……いくら手腕がよくたって、猫じゃ従う気になれねーよ……!」
ルカたちが猫又達についていったその頃。
命からがら逃げだした数百人の黒猫組組...ボーカロイド達の慰安旅行(17)~紫色の裁き~
Turndog~ターンドッグ~
-
ちぃ……奴め、どこへ行きよった……
……ん?やぁ諸君、吾輩は猫又のロシアンである。
すまんが今吾輩は探し物をしていてな。諸君に構っている暇はないのだ。さらばだ。
(……かさっ)
ふぅ、行ったみたいだな。
やぁーどーもどーも、こんにちはTurndogです!
ちょっとね、ロシアンのデータフ...ロシアンのデータファイル⑤
Turndog~ターンドッグ~
-
『娘のため…………だと?』
クロスケの喉に爪を突き付けたまま、ロシアンが眉間にしわを寄せる。
『どういうことだ?詳しく話してみろ。』
少し凄みを効かせた声に、伏し目がちになりながら、クロスケはぽつりぽつりと語り出した。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>...ボーカロイド達の慰安旅行(16)~ロシアンとクロスケ-伍【想いと堕ちた心】~
Turndog~ターンドッグ~
-
―――――素晴らしい。血沸き肉躍るようだ。
戦いこそは俺を生かす最大の糧。このあふれる力を試せる本気の戦いこそ、俺が求めていたものだ。
ルカたちに―――――平和を好むあいつらに嫌われたくないなんて、俺らしくない感情を抱いたが故に、ずっと封じてきたが、やはり俺は戦いの中に身を置かなきゃな。
…...ボーカロイド達の慰安旅行(15)~ロシアンとクロスケ‐肆【決着の時】~
Turndog~ターンドッグ~
-
―――――誰もが、己が目を、己が耳を疑っただろう。
今の今まで、怒り狂っていながらも真面目な口調で、『吾輩』なんて時代がかった一人称を使っていた猫又が。
子供のような笑みを浮かべながら、はっちゃけた喋り方になって、『俺』という一人称を使っている姿に、驚きを隠し得なかった。
「ろ……ロシアンち...ボーカロイド達の慰安旅行(14)~ロシアンとクロスケ‐参【荒ぶる猫又師弟】~
Turndog~ターンドッグ~
-
『懐かしいっすねぇ……かれこれ300年ですかい!?兄貴!!』
『く……クロスケ……!?お前、本当にクロスケなのか……!?』
ロシアンに親しげに話しかける黒猫又と、混乱しているロシアン。その様子を見て混乱しているルカは、恐る恐るロシアンに話しかけた。
「ね……ねぇ、ロシアンちゃん?あいつのこと...ボーカロイド達の慰安旅行(13)~ロシアンとクロスケ‐弐【ロシアン・過剰疾走(オーバードライブ)!!】~
Turndog~ターンドッグ~
-
――――――――――――――それは吾輩が、猫又になるよりもさらに前。まだ一歳を少し過ぎた程度の若猫の頃だった。
当時の吾輩はまだ一介の猫(と言っても近所の猫にはタイマンでことごとく勝利していたが)で、仲間も取り巻きも、誰一人いない流浪の身だった。
そんな吾輩のことを――――――――――トコトコ...ボーカロイド達の慰安旅行(12)~ロシアンとクロスケ‐壱【若き日の師弟】~
Turndog~ターンドッグ~
-
天空塔。八又町で最も高い建物で、日本で二番目に大きな電波塔でもある。謎の地下室が存在すると噂されたこともあるが、その真相は謎に包まれており―――――
「……その謎の地下室が、『黒猫組』のアジトってわけ……か。」
『そういうことだな。さて……。』
天空塔の前に立ったルカたちとロシアンは、静かに...ボーカロイド達の慰安旅行(11)~決戦!!『黒猫組』~
Turndog~ターンドッグ~
-
「いやいやいやいやいや……さすがルカ先輩っすねぇ!!まさか一晩で事件にケリつけちまうなんて!!」
「あんたらが遅いんじゃないの?」
「えっ、ちょ、ひど!!」
悪之介を署に連行したルカ達は、捜査一課の捜査本部で松田にもてはやされていた。
「それにしても……ひっどい怪我でしたねぇ富岡悪之介は。...ボーカロイド達の慰安旅行(10)~アジト、発見!!~
Turndog~ターンドッグ~
-
「救いが欲しけりゃ、金を出せよ」
私はかつて、沢山の被告人にそう言った。
哀れだったのだ、私も、犯罪を犯す者も…世間も。
いくら金を積んでも罪は消えないというのに。
お前の人生は、法廷の主である私の気分次第。
もっと金を出すというのなら、どんな極悪人でも無罪にしてやる。
金こそ全て、そういうふうに考...【七つの大罪】悪徳裁判官と自由法廷【二次創作】
ゆるりー
-
「んだてめぇ……!?」
「この人数に一人で立ち向かおうってのかオラァ!!?」
一人前に出るカイトに向かって、『黒猫組』組員の軍勢が叫びかける。
それには一言も応えず、静かに男達を見据えて―――――
(……卑怯プログラム発動。『脳内スキャン』!!)
微弱な電子風をたたきつけ、組員全員の記憶...ボーカロイド達の慰安旅行 Ⅸ~見せてやろう、卑怯の雷を!~
Turndog~ターンドッグ~
-
《ピリリリリリリリリリ!!》
突然着信音が鳴り、ルカがポケットから携帯を取り出した。
「あ……ドンキーからだ。」
「あれ?ルカ姉着信変えたの?前『星屑ユートピア』だったんじゃ?」
「ここんとこのごたごたで壊れたのよ……。はい、もしもし?ドンキー、どーしたの?…………え!?ホント!?……うん...ボーカロイド達の慰安旅行 Ⅷ~ルカ、大爆発!!~
Turndog~ターンドッグ~