水出しコーヒーと秋の空
乾いた風に吹かれ 何かにせかされてさ
秋の空はころころ 表情を変えてゆく
落ち着かない気分で 口元寂しくなったから
じっくり淹れてみたよ 水出しのコーヒーを
狭い部屋で
ゆっくりと琥珀色に染まってゆく液体を
飽きもせず眺めてたんだ、何もかも忘れてさ
僕の中悪い部分も全部全部溶け出して
ほろ苦い琥珀色になっていってしまえばいい
乾いた風に吹かれ 体も冷えてきてさ
ちょっとだけ季節外れ 水出しコーヒーとか
小さく急な変化の中で、僕はゆっくり変わってゆく
ゆっくりと琥珀色に溶け出した液体を
僕はそっとこの場所に置いたまま出かけるよ
君がもし僕のこと受け入れてくれるなら
飲み干して欲しいんだ、ほろ苦いコーヒーを
乾いた風に吹かれ 何かにせかされても
歩くのはいつだって 自分の歩幅なんだ
後期授業、がんばっていきます。