右手とポタージュ のからおけ
歌詞
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ねぇ あなたは今 何見てたの?
ねぇ それは今じゃないといけないの?
神様のいたずらで今は
二人きりなの
ずっと願ってたはずなのに
目も合わせられなくて
胸は詰まりそうで
声は震えてた
「寒いね…。」の一言が
精一杯だったけれど
「あったかい飲み物買ってこようか?」とか…
思いがけなかった展開に
ちょっとドキドキしちゃったな。
ねぇ あなたのこと ずっと見てたの。
ねぇ その右手は握っちゃいけないの?
自販機の前に立つ背中は
とても無防備で
気づいてよ。
私の中の小さな恋心に…
夢中で見つめていた
今度はあなたが言う
「寒いね。」の一言に
返す言葉がわからない…
気持ち抑えきれず
身体が動いて
思わずあなたの手
ぎゅっと握ってた
離したくなかったの…
胸の中ドキドキでぐるぐる…
振り返るあなた
怖くて目をそらしてたの
それなのに笑うあなた
「びっくりしたな、もう
おかげで間違えた!」
取り出した手の中に
あたたかいポタージュの缶
笑った私は今日初めて目を見てた
手は握ったままで
吐く息白くて
二人の帰り道