【初音ミク】 マグカップゲイザー 【オリジナル】
「マグカップゲイザー」
詞・曲:りんごあめ
コーヒーカップに砂糖も落とさないで見てる
もうすぐ朝です
言葉はなくてエアコンの吐く息と
通るバイクを聞いてた
思い出ばなしなんてしなきゃ良かったね
君は俯いていた あたしも喉の奥が詰まった
初めて待ち合わせをした改札
あたしを見つけて駆けてきた君が
いつもよりなんか格好よくてドキッとしてた
すましてて気づかなかったでしょ?
歩くのが遅いあたしの手を取り
ゆっくり並んだ君の顔も見ず
けどホントは嬉しくて
ああ、あたしこの人がすごく好きとわかった
いつかふたりが呼びかわした名前や
朝まで届いたおしゃべり
星の彼方に連れ戻されるように
今は遠くで微笑む
大嫌いとか顔も見たくないだとか
そうじゃないのに苦しくて他の道も選べない
そして君の言葉がゆっくり聞こえた
声よりも先に意味だけ届いた
頷くあたしの手は膝のうえで震えてた
すましてて気づかなかったでしょ?
見送らないでと君は言ったから
座ったまんまで見つめた机の
模様が歪んでこぼれ
未だあたし君のことすごく好きとわかった
濡れた頬に朝の陽