ブクマつながり
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ほんのりと薄闇の中で鏡が光る。
それに気付いた少女はぱっと顔を輝かせ、不自由ながらも慣れた動きでそこまで這いずって行った。
「お帰りなさい、レン」
鏡に掛ける少女の声は最初の日よりも遥かに明るく、穏やかで、深い思いに満ちている。
それに対して返る少年の声もまた、同じ。
「ただいま、リン」
...魔法の鏡の物語.3
翔破
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私は、ゆっくりと右手を真上に伸ばした。
電灯の明かりに透かすようにして、その形を眺める。床に落としていた左手も同じようにして、左右の手の甲を見比べる。
仰向けで床に寝転がっているせいでなんとなく背中がひんやりするな、なんて思いながら、それでも目線は両手から外さずに。
…そういや、コンセプトか...pair
翔破
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少女は独り、ベッドの上で膝を抱える。
自分が逃げただけだという自覚はあった。
―――避けられないと分かっていたはずの問題から、目を背けただけなのだと。
「分かってたことなのに…」
膝に額を押し付け、強く強く目をつぶる。
「…分かってた、はずなのに…」
優しい声は、聞こえない。
<魔法の鏡の...魔法の鏡の物語.5
翔破
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リンの様子がおかしい。落ち込んでいるのか、ずっと暗い顔をしている。
思えば昨日の夜から変ではあった。どこか上の空で、朝起きた時には泣いていた跡もあった。
どうしたのか聞いてみようかとも思ったけど、触れられたくないっていう気持ちが伝わって来たんじゃ手の出し様がない。
どうしたんだろう。
考えつく理由は...私的アドレサンス(後)
翔破
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「リン、レン、自分の部屋が欲しくないか?」
始まりは父さんの一言だった。
「え―?なんで?」
私は口を尖らせた。だって別に不便があるわけじゃないし、今までもずっと同じ部屋だったし。なんでわざわざ分けなくちゃいけないのかな。
お父さんは暢気な顔で指を立てて見せた。
・・・あんまり可愛くない。いつも以上...私的アドレサンス(前)
翔破
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すみません、ギャグです。
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私は、常々思うのです。
―――レンって、男じゃない!
<ぶつけろ枕!>
「信じらんない!信じらんない!」
「ちょ、リン、落ち着いて!」
「落ち着ける訳ないでしょこのヘタレ!」
「へた・・・!?僕が気にしてるの知ってるだろ!?」
「知るかぁ―――ッ!」...ぶつけろ枕!(私的アドレサンス)
翔破
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「あ、飛行機!」
「ほんとだ」
繋いだ左手に力を込めて、空いた右手で空を指差す。
白く尾を引きながら、悠然と空をゆく白の機体。
みるみるうちに小さくなっていく姿を目で追いながら、レンはぽつりと声を漏らした。
「しらとりは、かなしからずや、うみのあお、―――そらのあおにも、そまずただよふ…だっけ...バイバイ、― R
翔破
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「風神∽雷神」
作詞/作曲:cos k -雷鳴P-
吹き往くは風の声 靡く風に草揺れゆく
吹き荒れる風の声 薙ぎ払う雨の中 風が吼える
鳴き叫ぶ雷の声 稲光雲を連れ往く
鳴き荒れる雷の声 雨脚は緩む事無く
湧き上がる鬨の声 誰も彼も己が為に
誇りの為に命懸け 此処に命刻み礎となれ
風よ 今背を押す神...風神∽雷神
雷鳴P
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*再会直後のお話です。
鏡の中、どことも分からない世界の中、少年は消えそうな糸を手繰って歩いていた。
この糸の先であの少女が待っている。
だから彼は、この今にも溶けてしまいそうな絆を保つために、彼女のことだけを思っていた。
<魔法の鏡の物語・アフター>
ようやくリンの隣に立てた。
しみじみ...魔法の鏡の物語・アフター
翔破
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むかしむかしあるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
齢十四の王子様
のちの人々はこう語る
嗚呼 彼こそ正に悪ノ王子
プロローグ 旅の青年
「くあ……」
抜けるような青空の下。青年は口を大きく開けて両腕を上に伸ばす。呑気に欠伸をしている間にも適度な揺れが体に伝わり、座ったまま...蒲公英が紡ぐ物語
matatab1
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照れ隠しも、度が過ぎると問題行動なのかもしれない。
<だって気になるのよ 下>
「彼女欲しい」
とある昼休み。
物凄く適当に、レンがそう呟いた。
「なんで。大体レン、バレンタインに沢山チョコ貰ってただろ?より取り見取りじゃん。って言うか、そんな事言うならそろそろ身を固めなよ」
「やり手のジジイ...だって気になるのよ 下
翔破
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「timepiece beat」
作詞・作曲:雷鳴P
僕らには時間がない
だけど死に急いでいる訳じゃない
振り向けば 時の轍
止まれば 時に置いて行かれるよ
僕らには時間はない
まだなにもしちゃ居やしないのに
僕らには時間がない
1秒が重い音を刻む...timepiece beat
雷鳴P
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「鏡音リンさん」
「なあに、鏡音レンくん」
「またシャー芯全部無くなってんですけど、これどういうことですか」
「へえー、それは大変ねえー」
「反省のかけらもないとかッ…!」
<だって気になるのよ>
私こと鏡音リンと彼こと鏡音レンはクラスメイト。席が隣で班も同じで、なんかこの思春期特有の男女の微妙な...だって気になるのよ 上
翔破
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僕の名前は風見音レツ、一般的にみるとVOCALOID・鏡音レンの亜種ということになる。レンにリンという片割れがいるように、僕にもセンという片割れがいる。というか、僕たちは始めから亜種だった訳じゃない。元々はごく普通の鏡音リンと鏡音レンだった。
風見音の名は僕らのマスターがつけてくれた。名前が変わった...【小説?】風見音双子ができるまで【設定もどき】
りつ
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・ひとしずくPの曲endless wedgeを基にしていますが、soundless voiceとproof of lifeの続きとして読んでも大丈夫だと思います。
・ミクとカイトはホームページの小説から引っ張ってきました。解釈は色々あるでしょうが、マイ解釈ということで。
~~~~~~~~~~~~~~...永久の楔
翔破
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赤く染まる街並みを駆け抜ける
どこまでも行けると信じてた僕は
何度も迷子になっては昨日を忘れた
あの日埋めた小さな種
どこに埋めたのかも忘れてしまった
そうやって僕はたくさんの風景を忘れていく
残したかった「何か」は大切なものだった
壊れるのが怖くて 壊さないため忘れていく
ああ、そこに違和感
この...進行トラスフ
青野あじる
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「白い重力」
作詞・作曲:雷鳴P
紅い瞳が見つめて来る街で僕等はいつも搾取されて消費されてく
鉄路が交差する街にしがみ付いた固定観念が何かを壊してく
極彩色に塗り潰した街で悲劇は起きた "マスメディアの平和武装"さ
命が奪われて そして 偏ってるうわべの情報 貴様達に奪われたんだ
白昼の交差点は人ご...白い重力
雷鳴P
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いつも聞こえる 今日のニュース、明日(あす)の預言
聞こえないフリして 飛び込んだ二次元階層
「XとYの交差点(バーチャルエリア)」を駆け抜ける衝動
「はやくしなさい」←みんなの言葉、僕の意志は?
聞こえないフリして 飛び出した三次元階層
「立っている場所(グレーゾーン)」を駆け抜ける衝動
ここには...セーブポイント
青野あじる
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私は瞑目した。
ああ神よ、何故かくも残酷な運命を私に与えられたのですか―――
<ティアラを投げ捨てて>
「もう一曲、いいかな?」
絡んだ指に、意図せずして胸が高鳴るのを感じた。
端正な顔立ち、優しそうな笑顔。今まで私が見たことの無い、ガラス細工のようなその姿。
綺麗な人。
多分それは一目惚れで、私は...こんなサンドリヨンは嫌だ(前)
翔破
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神様仏様マスター様、本当にもう、どうしたらいいんでしょう。
<わんこ×にゃんこ.3-弱肉強食>
どうもこんにちは、カイトです。
最初は僕とめーちゃんしかしかいなかったこの家も随分賑やかになりました。
というか、ミクにしろレンにしろ肉食獣達を止めてくれるのが本当にありがたい。ミクが来るのが後数...わんこ×にゃんこ.3-弱肉強食
翔破
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THE PRESENT ≒ side:C
凍えるほどの冷たい部屋に、三人の男女が立ちすくんでいた。
それは深夜、ちょうど日の変わる時刻だった。“その”瞬間、まるで時が止まってしまったかのように三人の動きが止まる。部屋の中で動く物といえば、せいぜい時計の秒針くらいだろう。室内ではその時計の針だけが...ACUTE 1 ※2次創作
周雷文吾
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雨が降れば蝶は飛べない
光が無ければ花も見えない
だから言葉一つを縁と頼って、私は今日も貴方を待つのです…
<それは止む事なく・ミク>
あら。
ふと視界の端に映り込んだ金色の色彩に、私は何とは無しに足を止めた。
生け垣の向こうでちらちらと見え隠れしていたその色は、よく見ると一人でなく二人...それは終わる事なく・ミク
翔破
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調子に乗るなバカ!
<こっち見ろBaby!>
丁寧に髪の毛を梳いて、リボンの位置を直す。いつもと違う髪型って、どうしてこう変な感じがするんだろう。
っていうかこれ、私に似合ってるのかな。
もしかしてあのバカの言葉に踊らされてるだけなんじゃないの?私が都合良く勘違いしちゃっただけとか。
...こっち見ろBaby!
翔破
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朝、私が教室のドアを開けると一瞬沈黙が流れる。
「女王だ」
「今日も見事に感じ悪い・・・」
聞こえてるっつうの・・・
でももう、そんなの慣れっこ。
「みんなー!おっはよー☆」
沈黙を打ち消すように、明るい声が響く。
「リンちゃんおはよー!」
「やっぱ今日もかわいいなぁ・・・」
クラスのアイドル的存在...ボカロ学園!
どーぱみんチキン
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「恋愛感情喪失論」
作詞・作曲 cos k
焼きついた言葉とあの娘の血の跡
穢して、壊して、本能はほくそ笑んで
感情公式の右辺は消失
解を求めても尚、定理など解らない
救いよう無いこんな世界じゃ救われたいと思わない
感情欠落なのは僕じゃない、群集のほうだろう?
恋って一体何なの? 孤独な心蝕むだけで...恋愛感情喪失論
雷鳴P
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規約的にやばい気がしたので、ワンクッションとかいうものをやってみました。
・かなりバイオレンスです。
・最低×最低。それなりに気を付けてお読みください。
そうだったらいいのにな
翔破
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「雷鳴アンプリファ - Re-Bias」
作詞・作曲:cos k
鉄軋ませて 走り去る環状線
耳鳴りがフィードバック 神鳴りはライトアップ
六弦を歪ませて かき鳴らす感情論
雨音がフェードアウト 舌打ちにハングアップ
ハッカ煙草燻(くゆ)らせて
上から目線の評論家気取り
駄目にしたのは僕じゃない
悦...雷鳴アンプリファ - ReBias
雷鳴P
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「詭弁/青春シンパシヰ」
作詞・作曲:雷鳴P
灰色の晴れた朝方に 四畳半で君は噴出しに
「オハヨー」と言葉こぼれ出す 在りもする情景
本性がバレたその日から 僕のイドのアレが暴れ出す
「おはよう」と紡ぐその言葉 ありえない風景
五月雨に遷ろう街角で君は謂ふ
かき鳴らせ、今 ダメな僕らのRock
音も...詭弁/青春シンパシヰ
雷鳴P
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『さぁ 残さず食べなさい』
私が母から言われていた唯一にして最大の約束
そして命令
周りに生きた人はうろつかない,腐臭漂う背徳の館
本当に人は住んでいるのだろうか,と町では噂されている
彼女はソレの中にいた
ソレの中で毎日執り行われる神聖なる儀式
己から汚れを取り除く大切な儀式
晩餐
並べられるのは...悪食娘コンチータ ……といえるか定かではないモノ…………
アリサ
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金髪が風にさらさらっと靡いたから、あ、やっぱり女の子なんだなー、なんてちょっと失礼な事を考えた。
俺は、難しい事を考えるのは苦手だ。
考え込むのも、好きじゃない。
でもきみはいつも、憂鬱そうにシャーペンを指先で回す。
俺はいつの間にか、教室に入ったらまずその姿を確認するようになっていた。
<私的メラ...私的メランコリック Boy's side
翔破
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「Blue」
作詞・作曲:雷鳴P
嘘吐きの街は赤色で独善の声に満ちている
突然の雨に撃ちぬかれて街並みは薄く滲んでいく
待ちわびた未来は来ないし いつまでもあなたは来ないし
動かない時計投げ捨てよう つまらない街を塗りえる
甘い汁ばかりを求める 苦虫の味も知らない奴等
全て白色に塗りつぶしても 汚い...Blue
雷鳴P