ブクマつながり
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[第4話]~過去
頭の中が、ざわつく。私は、その場から1歩も動けずにいた。
早く、此処から離れないと、連とめい子さんに気付かれてしまうのに…。
私のほうへとだんだん近づいてくる、2人の足音。
「…りん…。」
連が、私の名前を呟く。
瞬間大きく波打った私の心臓。
「りん…、今の…聞い…」...緋色花簪
イズミ草
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[第3話] ~秘密
巡屋から帰った私は、連の部屋で饅頭をかじっていた。
かじりながら、巡屋であったことを思い返していた。
私を噂した奴は、絞め殺してやる、と思った時のあの頭痛。
緋色の簪をくれた時の連のあの複雑な表情。
あの顔を向けられてからは、まともに連の顔が見れていない。
「はあぁ…。」
...緋色花簪
イズミ草
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[第2話] ~かんざしや
ああ・・・私はどうして此処に居るんだろう…。
呉服鏡屋へ来て現代の時間では、1週間が経った。
一向にどうして此処へ来たのかを思い出せていない。
「空が綺麗だなあ・・・。」
ひとりで、縁側にちょこんと座って、空を眺めていた。
都会ではまず見ることのできない綺麗な澄み切っ...緋色花簪
イズミ草
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[第7話]~喪失
私は、布団で眠っているお凛をひたすら見つめていた。
「姉さん…?」
呼びかけても返ってくるはずのない反応を、待つ。
とても綺麗な顔だった。
じきに朝だと気づいて、目を開けるのだと信じていた。
小刻みに震える唇を無理矢理動かして、お凛に再び話しかけた。
「姉さん、朝ですよ。...緋色花簪
イズミ草
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[第1話] ~ 出逢う。
目が醒めると、私は見知らぬ場所にいた。床には畳が敷かれ、横には神棚がある。
どうみても私の家ではない。
”ここは、どこだろう・・・?”
それすら思い出せない。でも、自分の名前ぐらいは思い出すことができた。
私の名前は ”鏡音リン”
しかし此処は何処だろう・・・?...緋色花簪
イズミ草
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#80「急転」
「ル、ルカさん!?」
なんと、森の方から走って来た人物はルカさんだった
「ど、どうしてここに?」
「う、うるさい、わよ。はぁ…はぁ…、それより、リンは?リンはどこ!?」
ルカさんは息を整えながら、僕に掴みかかって来た
「リンちゃんですか……そ、それが……昨日の朝から行方不明で……」
...妖精の毒#80
しるる
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#91「過ち」
「あなたは大きな勘違いをしているんだ!」
僕の言葉が、今はただただ空しく響く
「あなた……さっきから、それを言っていますね?私が一体何を間違っているというのですか?」
ハクさんは不気味に笑っていた
「ハクさん……さっきの話、身に覚えがありませんか?」
「ふふ……ありますよ。さっきの女...妖精の毒#91
しるる
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#83「不敵」
「ここよ。ここがネルの家だった場所……」
そう言って、ルカさんが案内してくれた場所は、一般的な小さくまとまった一軒家だった
今は人が住んでいないのだろう……
人がいなくなってから、たいして時間がたっていないというのに……なんというか……
「ネルの母親は、叔母様が亡くなる前の年に滑落の...妖精の毒#83
しるる
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わたしが大学に入学した年の六月、ルカ姉さんはガクトさんと結婚した。こっちの家に入る形になるので、ガクトさんの方が巡音の姓を名乗ることになる。
こういう家だから仕方がないけれど、大きな式場で、かなり派手な式になった。そしてお母さんに訊いてみたのだけれど、ルカ姉さんは結局、式に対して自分の希望は全く...ロミオとシンデレラ 第七十二話【滅びにいたる門は大きく】
目白皐月
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#90「本音」
先代とリンちゃんに恨みをもっていた人物
メイコさんに睡眠薬を飲ませることができる人物
あのルカさんを投げ飛ばすことが出来るのは訓練された人物
僕が人間だとあらかじめわかっていた人物
そう、初めからこの人しかありえなかった
「やはり……あなたでしたか…………ハクさん」
「お見事です。ま...妖精の毒#90
しるる
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#85「窮地」
黒いフードの女性の正体がわからない
ただ、メイコさんを宮中からさらえる人物がそうそういるはずもない
ということは宮中の人間があやしい……
「あの、メイコさん!ルカさんより強い人って、宮中にいますか?」
「え……そ、そうね、ルカもかなりのものだから、そんなにはいないだろうけど、いると思...妖精の毒#85
しるる
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#105「家族」
とある一軒家でのこと……
「ちょっと!こら、待って!まだ拭いてない!」
お風呂上がりの娘が、裸のまま、勝手に走ってリビングに行ってしまった
最近、おてんばの盛りだ……
「全く、しかたないなぁ……」
僕は腰にタオルを巻いて、後を追う
すると、娘は母親の陰に隠れていた
「こら!お母さん...妖精の毒#最終話
しるる
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#96「名前」
僕とリンちゃんは、孤児院に帰って来た
僕らが玄関に入ると、雪崩のようにながれてくる義弟妹たち
「おいしゃのおにいちゃん!おかえり!」
「まいおねえちゃん、どこにいってたの?」
「かいと、おみやげは?」
群がってくる子供たちに、僕もリンちゃんも、もみくちゃにされ、立ち往生してしまった
...妖精の毒#96
しるる
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#84「戦闘」
「ええ。二階で生きてますよ。まぁ、今は……ですけど。ふふ……」
不敵に笑う手紙の差出人
「ふざけるな!いますぐ、2人を返してもらう!」
ルカさんが相手に向かって走っていく
ルカさんが相手をとらえれば、あとは力で吹き飛ばせるはずだ
しかし、相手は向かってくるルカさんの胸ぐらをつかんで、...妖精の毒#84
しるる
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#82「再び」
僕とルカさんは妖精の世界への入り口に向かう
「ルカさん、メイコさんとリンちゃんを助ける方法って、考えてあるんですか?」
ただ単に相手方に乗り込んでいっても、駄目なのは目に見えている
「正直、何も考えてないわ。」
僕の横を歩くルカさんは、しれっとそう言った
「手紙の相手が誰かもわからな...妖精の毒#82
しるる
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#79「勘違」
翌日、天気がいい
ただ、孤児院の中が心なしかどんよりとしている
義弟や義妹たちは、いつも通り、元気なのだが、ミクがややぼんやりとしている
完全に僕のせいなのだが……
レンもリンちゃんが心配なのか、どこかイライラしている
そして、僕もミクへの罪悪感と、リンちゃんが森に帰っていたらどうし...妖精の毒#79
しるる
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#77「答え」
「ミク~!!」
僕は真っ暗な暗闇の中、傷つけてしまったミクを探していた
今となっては、自分でも、どうして気付けなかったのかと思う
僕はレンの言うとおり、馬鹿野郎だった
しかし、今は後悔している暇はない
早くミクを見つけなくては……
僕は思い当たる個所を片っ端から行ってみた
そして、最...妖精の毒#77
しるる
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#103「複雑」
式典が終わったあと、僕は一人になった
一人になりたかった……
こんな姿……だれにも見られたくなかったから……
そのとき、カツカツと誰かが近づいてくるのがわかった
「こんなところにいたのか……マイと別れの挨拶しないと……」
それはレンだった
僕は自分の気持ちを必死に隠そうとする
「や...妖精の毒#103
しるる
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#「雨にも負けず、風になりたい」【前編】
未来(ミク)……それは両親が私にくれた名前
未来を強く歩めるようにと……
私は子供時代を、この小さな田舎の村で育った
私が小学校に入ってすぐ、両親が離婚し、母親に引き取られた私は、母の実家のあるこの山奥の村で暮らすことになった
その家には、母の母……つまり、...雨にも負けず、風になりたい【前編】
しるる
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「Sweet's Date」
かなりあ荘、初夏
梅雨が近づく五月半ば
暑かったり、涼しかったり、暑かったりする時期
どこかまわずひっつく私、しるるは、そろそろ「ええい!くっつくな!暑苦しい!」と言われ始める時期
そんな時期の、とあるお休みの日
午後2時を回ったくらい
「イズミさーん!おひまですかー?...【かなりあ荘】Sweet's Date【しるる】
しるる
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#「しるるの日常」
かなりあ荘管理人にして、駄目大人の見本
それが私、しるる
年下の女の子に弱く、小さな子供にはさらに弱いという変人
◎しるる&ターンドッグの場合
「はい、ターンドッグさん」
しるるは笑顔でお茶を出す
「どうも」
ずずっと、出されたお茶を飲むターンドッグ
「あ……そうだ、しるるさん、...しるるの日常【かなりあ荘】
しるる
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ずいぶんと時間が経過したように思えたけど、実際はそうでもなかったんだろう。とにかく警察がやってきて、ソウイチさんは連行された。もう大丈夫と言われたので、わたしとハク姉さんも部屋の外に出る。わたしの姿を見たお母さんは、蒼白になって駆け寄ってきた。
「リン!」
わたし、きっと、ひどい姿なんだろう。鏡...ロミオとシンデレラ 第七十五話【生と死の狭間で】後編
目白皐月
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#92「真相」
叫ぶハクさんを僕は無言で見ていた
嫌悪でも、軽蔑でも、同情でもない……自分でもよくわからない感情で……
「うるさい……うるさい……あの女が、そいつらが、私を……」
ハクさんの髪が乱れ、長い髪の間からあやしく目だけがのぞける
「ハクさん!目を覚ましてください!こんなことをしても、あなた...妖精の毒#92
しるる
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#9「光と影」
アイツがグミに想いを伝えた
グミがアイツに想いを伝えた
結果……二人は両想いだった……
嬉しさのあまり、泣いてしまったグミを優しく抱きしめるアイツが、私は憎らしい
あれからどれだけ時間がたっただろうか……外はだいぶ暗くなってきた……
天気が悪いこともあるが、そろそろ部屋の中は、電気を...私とアイツとあの子 #9
しるる
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#78「レン」
「ありがとう……カイト兄」
涙を拭きながらそういったミクのその言葉……僕に突き刺さる
「もう、大丈夫!私は、いままでどおり、みんなの義姉ちゃん(おねえちゃん)で、カイト兄の義妹!それでいいんだ!」
ミクが笑顔で僕にそういった
でも、無理しているのは、さすがにわかった
けれど、そこには...妖精の毒#78
しるる
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#93「解決」
「ハクさん……今回の一件はあなたもわかっている通り、誰も悪くない。もちろん、あなたも……」
僕にも経験があるから……僕を捨てた親を恨んで泣いたこと……
「全て最初からわかっていたとしても、認めたくなかった。それもわかります」
僕だって……親がいないことを認めたくない時期は少なからずあ...妖精の毒#93
しるる
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「レーンッ」
仕事を終えて帰宅し、ねーちゃんが作ってくれた遅い夕飯を食べ、風呂に入ってようやく自室に戻ってきた俺は、その行動に最初から最後までピッタリと付いて回ってきた相方に、ベッドに座った途端タックルをかまされ布団の上にひっくり返った。
「…リン。頭ぶつけるからタックル禁止」
「はーい」
元気なお...【レンリン】 100分の1の「好き」
ねこかん
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#88「昔話」
「あなたの話が無駄話となった時、あなたの命の終わりです」
フードの女性の言葉に偽りはないだろう
でも、僕はまだ終われない
「これはある一人の女の子のお話です」
「何言っているの?早く、私の動機とやらを説明しなさい!」
僕の話を遮ってフードの女性が怒鳴った
「これには順序が必要なんです...妖精の毒#88
しるる
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かなりあ荘だって人の出はいりがある。
ほぼ常駐の人(まぁ主に俺だけと言っても過言ではない)、比較的頻繁に顔を出す人、たまに顔を出す人、ほとんど顔を出さない人、いつの間にかいなくなっていく人。
中には、忙しかったけど多少の暇ができたから顔を出す人や、新しく入ってくる人もいる。
そんな中。
浅葱色の髪を...dogとどっぐとヴォカロ町! Part8-1~新たな色~
Turndog~ターンドッグ~
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1月30日、今日は高校時代のみんなで集まって同窓会があった。
私たちは今22歳。
高校を卒業して以来顔を合わせてなかった懐かしい人たちが揃いに揃っていて、とてもうれしかった。
旧友に会い、お酒を飲み、昔話や現状報告に花が咲く。
皆変わってないようで、実は変わっていて、大人っぽくなっていたり、人当たり...あなたの笑顔【イズミ草】
イズミ草
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#39「しるるとテト」
前回のあらすじ
彼らは……私に【さよなら】と言った……
「…………ト………テ………テト…………テトってば!!」
私は誰かに呼ばれて、上体をばっと起こす
「もう……なんでこんなところで寝てるの?」
「し……しるる?」
私の目の前にはしるるがいた
「え、あ、そ、そうだ!!」
私は...みんなにインタビュー(仮)#最終回
しるる
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#1
この世界……コンピュータの世界に大量のバグがはびこって、もう5年になろうとしていた
バグたちは、ある時、突然現れた黒い人型のコンピュータウイルス
数多くのワクチンソフトである同胞たちが、彼らの前に散った
バグたちの目的は、世界の破壊……と言われている
彼らはコンピュータから世界中の回線をつたっ...0と1に響く言の刃#1
しるる
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リンは家のことがあるので、つきあうといってもあまり派手なことはできない。とはいえ、できる限りは一緒に過ごしたい。俺はリンと相談して、昼食を一緒に食べることにした。急に二人きりになるのにはクラスの目があるので、初音さんとクオも一緒だ。クオは当初むくれていたが、数回でなれた。それになんだかんだ言って、...
アナザー:ロミオとシンデレラ 第五十三話【エンチャンテッド】
目白皐月
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#38「さよならとテト」
前回のあらすじ
深夜0時を回り、彼らが帰ると言いだした
そして、彼らは「次はない」といった
さらに「私たちはデータ本体ではなく、データの削りカスみたいなもの」とも……
「削りカス……?い、一体、どういうことですか」
私には彼らの言葉を理解できない
すると、カイトさんが前に一...みんなにインタビュー(仮)#38
しるる
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#81「使命」
「ルカさん!これって!」
「ええ……ここにリンがいないとなると、本当なのでしょうね。」
ルカさんが悲しい顔をした
「これがあいつの……女王の悪戯だと思いたかったのに……リンがいないんじゃ、これじゃ……ほんとに……くそっ!こうなったら!」
ルカさんが踵をかえして、森に向かって歩き出す
...妖精の毒#81
しるる
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一言で表せば、それは灰色の人生だった。
何も手に入れることができないまま、この生涯を終えるのかもしれない。
そこには悔しさも虚しさも、優しさもありはしないけど
自分の存在意義さえ見つければ
心の空洞を埋めることができるのではないかと
淡い期待を抱いていた
そして暗闇の中で、たった独りで泣いていた
そ...【鏡音誕】追憶
ゆるりー
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初音さんは自宅まで乗せてってあげると言ってくれたが、そこまでしてもらうのはさすがに気が引けたし、考えたいこともあったので、俺は一人で帰宅することにした。
電車に揺られながら、俺はリンのことを考えていた。怪我のことはもちろん心配だが、今日見た限りでは元気そうだった。多分、数日で退院できるだろう。
...アナザー:ロミオとシンデレラ 第四十三話【君に出会ってからは旋風のようで】
目白皐月
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「カイト、それ6個目」
「う…」
オレ専用のクーラーボックスからモナカアイスを手に取ったら、シンクで洗い物中のメイコがこちらに背を向けたままそう言ったので、かなわん、と思いながらモナカを戻し、扉を閉めた。
アイスは1日10個まで、と定められているオレにとって、まだ午後3時の時点で6個目となるとあとが...【カイメイ】お菓子がないなら・2【レンリン】
ねこかん
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いちゃいちゃ。
いちゃいちゃいちゃ。
いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃ。
いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいち...いちゃいちゃ
ルリハリヒスイ
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あ、でも……。
「あの……巡音さん、ちょっといい?」
俺は気になっていることを訊いてみることにした。
「あ、うん。何?」
「多分これ、ひどく失礼な質問だと思うんだけど……巡音さんも、時々、さっきみたいな状態になってたことがあったんだよ。自覚があるのかどうかはわからないし、最近はそんな対応しないか...アナザー:ロミオとシンデレラ 第三十話【折れた翼であの子は歌う】後編
目白皐月
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調子に乗るなバカ!
<こっち見ろBaby!>
丁寧に髪の毛を梳いて、リボンの位置を直す。いつもと違う髪型って、どうしてこう変な感じがするんだろう。
っていうかこれ、私に似合ってるのかな。
もしかしてあのバカの言葉に踊らされてるだけなんじゃないの?私が都合良く勘違いしちゃっただけとか。
...こっち見ろBaby!
翔破