RUCAの投稿作品一覧
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<1A>
いつしか 彼方を彩り 迎える終焉 散らばる星屑たち 消え往く
このまま 枯れゆく世界で 待ち焦がれていた 再生の朝に乞う 報いを
<1B>
ああ まだ聞こえない 貴方の声に 耳を塞いだ
ああ まだ叶わない 再会の日の 答えは何処へ
<2A>
いつしか 世界樹の麓 夢見る小鳥に 幾重の祈りの...REBIRTH
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分断の妄想
悲劇のヒロイン
壁際の白は何処にも無いなあ
焦燥と妄想
悲劇はヒロイン
破けた視界に映る青
空き箱に閉じ込めた甘えだなんてなんて馬鹿らしい
突き刺した指を食べられた
覗いたら底。は、サヨナラ。世界。
有刺鉄線に飛び込んだ...サヨナラセカイ
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此の世の全てを切り裂いて好い。と貴方は言った
あたしに其れを教えた
薄い酸素に浸り続けて如何程の狂気を吸い続けたのだろう
左手に対象を。右手に鋏を。貴方の喉に突き付けて
左手に愛情を。右手に鋏を。あたしの存在を刻み付けて
枯れない残像に魅せられて如何程の狂気を求め続けたのだろう
左手に感傷を。右手に...鋏
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蒼い日差し
虚空に笑う君が映る
微かに揺らいだ
夜の隙間
まだ気付かない振り
強がり嘘吐き
泣き虫な僕ら
手を伸ばした
拙い言葉があるなら
きっと何処かに置いてきたから...メランコリック
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体温を欲する手
触れた痛みに途切れ
僅かな眩暈
飲み込まれる感覚
酸素を頂戴
硝子細工で君が笑った
溺れる日を夢見て
僕は眠る
溺れる日を夢見て
僕は眠る...水面下
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迷い込んで嘲笑う悲劇の帰り道
怖いなら さあさあ 手を叩いて
嘘吐きほら吹き 笛を喚き散らす
道化師まがいの四重奏
ナイフ片手にコンニチワ
召し上がるならどうぞ、お早めに
震えた睫毛に赤い口付けを
くるくると舞われ もっと早く
※○×△☆□
酔いしれ月夜の子守唄歌え...エンドレスワルツ
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はじまるよ
不思議な絵本の夢
三日月が揺られて子猫も鳴く
逆さまの時計が落ちてゆく
「あと少し」
手招く白い兎
二つ子の行方は迷いの橋
散っていく花弁泣いている
可笑しな誰かの声
振り返ってはいけないと...in the wonder...
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針の森に
迷い込む時
最後の晩餐が始まる
綺麗な声
手招きをして
この手で愛しい瞳を綴じる
物語の鍵は誰かが持っている
「開けてはいけない」と誰かが言っている
糸を紡ぐ
刹那の逢瀬...drunk bookworm
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見下ろした世界
小さな誰かでさえ
泣いていた
気付かない
もう居ない
全て過去になる
真っ赤に泣いた手首を抱きしめて
ここからわたしは飛べるはず
透明な羽はこの空を舞って
たった一輪、花を咲かせる...失踪記念日
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砂利踏む足
刺さる感触
「嗚呼耳障り」と叫ぶ声
道徳冒涜
言葉を選ぶ子供遊び
くしゃり手を折る
空を鷲掴む
剥がれ落ちてサヨウナラ
崩れ落ちて本望
削ぎ散る指...言葉遊ビ
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警鐘みたい
鳴り響く
霞んで行くのは空
離れていくのは貴方
それはまるで童話のよう
この手を取るのは
きっときっと白い小鳥の王子様
迷子になる前に連れ出して
忘れてしまう前に焼き付けて
名前も知らない...時計塔のお姫様
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体中に咲いた蝶
飼い慣らされた夜に溺れて
呼吸も知らないまま明け渡す
あなたの腕の中で全て終わらせて
この白い波に飲まれる前に
なにも判らない
なにも理解れない
凍てつく前にわたしを突き放してね
もう眠ってしまいたいの
束縛に揺れる蝶...Bitterly...
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渦の中心
排水溝
子猫が鳴いた
右に廻って
冒涜
入水仕様
不完全な僕
嗤う哂う
忘れ去られて
嗤う哂う...溺れる人
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深夜
独唱
響く笑い声
有意義
不可欠
現実味など
捻って溺れて滴り落ちて
跳ねて崩れて跡形も無く
廻れ廻れ音の無い世界
廻れ廻れ歪み無い世界...水音
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夕闇に融ける意図には
君に似た面影を背負う
千切れた手首に残る温度
それはまるで失われた世界
陽が灯るならどうか自ら
断罪の儀式を
鳥の啼く頃
君が泣く頃
望んだ未来をどうぞ召し上がれ
鳥が鳴く頃...終焉逃避行
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夕闇ノ怠惰
呑ミ込ム音
矛盾二塗レ
幾ツモ落下
去ル者等ヲ
辿ルハ禁忌
鳥ノ啼ク頃
白黒二成ル
映ル影ニハ
アノ面影ガ...鳥ノ啼ク頃
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魘された瞳の奥に揺らぐ
午前二時
嗄れた声も歌い方も
置き去りにした
熱が欲しかった
失われた世界の淵
蒼い片鱗はわたしを蝕む
消えてしまう
籠の中のジオラマ
飛び回る千切れた蝶になりたい...鳥籠の蝶
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綺麗な揺籠揺れ
嗚咽をそっと嗄らす
鈍く問う『 』仔の瞳
わたしをそんな眼で見ないで
どうしてなの
どうしてなの
誰よりも愛してた
奪われゆく腕が壊れ
貴方より青く染まる
綺麗な木漏れ日揺れ...揺籠
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一緒 歩く 君の隣を
指が触れて、笑う
通り過ぎた 足跡辿る
君と繋ぐ、右手
想い融けて混ざり合うこと
ずっと続く、きっと
「夢を見たら永遠になる」
ひとつ告げる言葉
「ユビキリをして」
ひたすらにただ、恋に恋する...隣恋歌
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朝が嫌いと云って
我儘に想い描く
夜に愛される為の孤独の色を
境界線の赤い記憶
此処から先はあたしとあたしの禁猟区
些細な嘘も吐けば赤色
手首に映る残像の色
溜息に消えた空白の意図
君の手首にもあげる
冷たい瞳に埋もれて...手首