タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(61)
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愛想笑いが良くできました
掌の中ため息ひとつ
少しあかぎれている指先を
こめかみに二秒半押し当てる
六畳一間 濡れた傘と
裏返しのスーツを立て掛ける
耳鳴りにもよく似た長雨は
午後八時未だやまないらしい
残しすぎた前髪を
悩んでも仕方ないし...スノードロップ
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掠めた指の先に 下ろしたてのルージュ
雨に濡れた指輪は あの娘にあげるわ
解れた裾の糸も 伸ばせば切れるだけ
終わりかけのドラマに 乾くだけの頬
あなたの寄越したルージュに触れれば まだ上手く笑えるわ
汚れたルージュに隠れて 少しだけ息を吸うの
まだ生きてる
でも零れて また失くしていく...Rouge
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上空2000の空に散りばめた星屑と
想像通りの今を一つ拾い集めて
東京の空に架かる水色の虹に飾って
上昇気流の中に融けてしまえば良いのにな
ご覧水溜りに何度目の朝が昇る
スカートの裾を巻き上げる
デザートはまだお預けなの
ご覧誰も彼も擦りむいた膝を撫でて
バラッドはまだ鳴り止まずに
からっぽの喉を締...dye-上空2000のバラッド-
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いつもの秘め事を二人で始めましょう
たまには悪戯も可愛いものだから
お仕置きしなくちゃ 逃げ出す悪い子は
鏡の中 飲みかけのカフェオレと花束のChase&Chase
言い訳は今考えているかしら 凄く楽しみよ
路地裏で 弾む熱い吐息
離れても 強く募る慕情に
不思議だね 今更戸惑うの
何時迄も 二人...Café au lait
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敷き詰めた砂の粒に足音を沈めてゆく
あなたのために歌うならそれだけで良い
肩を濡らす雨が瞼に零れていく
僕らは靴底重ねて鳴らしていた
眠る度ほどけた記憶の中で
今も二人子供みたくはしゃいでる
曇り空を見上げても
届くはずなどないのに
俯きに手を伸ばして 探し続けた
流れ星一粒だけ この宙に描けたなら...雨夜の砂時計
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的はずれな慰めならちょん切ってしまいたい
イカサマの賽の目なら滑稽なだけで
同じ顔のモナリザより格好をつけたいのよ
騙されてあげるからね なんちゃって
だから Be my anger
ひとりでぐらぐら遊ぶジェンガを
どうだっていいふりして それで終わり
でも Be my anger
いつもあなたに恋...Vent my anger
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漣に映す蒼は麗ら
寄せて返し縺れた言の葉に
繰り返すたびにをとは遥か
風と戦ぐ仕草の夢と踊る
ひとつふたつ積み上げながら
声は喉の奥へと澄み渡る
濡れた星屑触れる掌を添えて
近く輪廻の花と咲く
明く明く揺らめきながら
募るここは高きの三日月に...清か木立は秋風に
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寂しいよって 子猫の輪舞曲
這いずり回る 野良犬だって
嬉しくなって 楽しくなって
お洒落なドレスで決めちゃうの
甘いお菓子お部屋に並べてみたの
玩具の鍵などいらないの
窓の星空一人眺めているの
私のことなど忘れてね
ささやかな思い出を抱いておやすみ
暖かな陽だまりの記憶を抱いて...子猫の輪舞曲
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壊れた螺旋巻きの人形
埃まみれの壁にもたれて
真夜中月明かり見上げてる
雨降りにベルの音が響く
耳鳴りに巡る巡る
ひとりだけ暗い部屋の中で
泣きながら眠る眠る
静かに融けていく音色を
胸の奥深くまで沈めて
心が枯れるまで聞かせてよ...Pyrus
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ぶっ飛んで 空に融けていくの
ハイタッチ 今夜は眠れないの
なんちゃって 恋に溺れてるの
人間さんには 届かないの
パンピー気取りじゃ 満たせないの
ファッションショーでは 飾れないの
ふらふらあんよで 迷う振りして
今夜も健気な お月様だね
ちょっと待ってて やーよ?
ちょっと待ってて 何か足りな...【曲募集】ハンガーキャット
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いつか夢に見た
星の輝きを探しに行こうか
――I'm Claus to you
濡れた街路樹の下に腰掛けて
凪いだ空を見ていた
白い溜息に解けた言葉は
今も変わらない
長い坂道に歩き疲れたら
背中のネジを回してよ
息もできないほど甘い幸せが...Claus to You
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冷たい風にほどけた吐息
悴む指を握りしめたまま
すべり台から見上げた空は
いつもと同じ顔をしてる
並べた街路樹の隙間に
隠れた野良猫が気だるそうに
あくびなんかしてる
青い空に 伸ばした手に
意味は無くて構わない
daydream 失くした絵の具は...daydream
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真夜中の街灯は
頼りなさ気に雨に濡れて点滅する
陽だまりに触れたくて
何処か遠くの
白い月の浮かぶ空を見上げてる
ほんの小さな願い事
ポケットの中隠したら
誰にも気づかれないように
少しずつ消していく
青いケシゴム...Angel Street
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玉ねぎ豚肉あの日の約束痛んだキャベツをこうやって
ナイフで刻んでお皿に並べてレンジでチンして出来上がり
オレンジジュースとあの娘の涙と繋ぐ掌を混ぜ込んで
陽気で愉快なリズムに合わせて召しませ何時ものナンバーで
素敵な恋を彼と二人で 女の子は玩具箱
大事な宝石ばら撒いたら 涙が出ちゃうから
ほら、そこ...しあわせこうぼう
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小さな蕾のラプンツェル
長い髪が雨に濡れぬよう
鼻歌交じり愛を謳う
脆い揺り篭の中でそっと
閉じた絵本に指を添えたまま紡ぐいつかの御伽噺を
甘く響く幼い歌声で夜毎聞かせておくれ 側にいて
このままどこにも行かないで可愛いラプンツェル
暗い鳥篭をいつだって照らしておくれよ
この柔らかな頬も唇も手折られ...Rapunzel
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shandi 蒼い夢が終わる
shandi 白い舟に乗せ
警笛は空へ響く
襤褸に乱吟を繋ぐ
何度も何度も重ねて
嬾惰に爛然を望む
赤く染まる朱に
腐る傷を抉る
痛む喉は遥か
小夜に解ける賛美歌を奏でた...静かの海へと奏でる詩は蒼き眠りの渚へ昇り
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甘いイチゴのショートケーキ
一つ残らず食べてみたい
濡れた靴に白いドレス
朝がくれば君の隣
一人泳いでも
あれも欲しいこれも欲しい
君と暗い場所に浮かぶ
丸いお月様
素敵な事だけ並べて
ほら、ここにいるよ?...Stardust ShortCake Take.3
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小さな蕾のラプンツェル
長い髪が雨に濡れぬよう
鼻歌交じり愛を謳う
暗い鳥籠の光だった
甘く響く幼い歌声が紡ぐ小さな御伽噺は
いつか誰かの腕に手折られてしまうものだとしても
それで良い
トワイライトのラプンツェル
可憐な指先も
暖かな声も可愛い寝顔も...Twilight Rapunzel
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見えないふりしたって
何も変わりゃしない
君はパロマで僕はピエロだ
胸のポッケに刺さった
君の真っ赤なナイフ
離したなら
失くしてしまいそう
擦り切れた記憶に積もる雪も
La…あの月に溶かして欲しいのに
繰り返し繰り返し...FLOWER
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水色のパノラマ 白い雲に溶けていく
あの日からぼくらは ずっと嘘をついていた
春の吐息 数えながら
遠く近く伸びていく二人の
影を重ねて繋いだ指先に
ひいやりと舞い降りた桜の花ひとつ
あの日からぼくらは ずっと嘘をついていた
泣きながら積み木の お城の中ではしゃいでた
箒星を待ち焦がれて
夜の風に浮...うそつきのうた
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――もがれた翼を抱き締めて
――焦がれ続けた空に焼き尽くされて
――それでも矢張り、私は弱い人間であるから
――湖畔の水面に沈く月の輝きに
――この手を伸ばし続けていくのだと思う
水色のプロペラを 照らした真夏の星の
一つは鳥になって 輝く風に乗って
水際に沈めた 幼い果実の中で
汚れた色になって ...此処より永久に、水面に揺らめく光の粒の一つとなりて
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乾いた足音と ぎこちない鼻歌で
奏でるピチカート 真夜中に解けていく
屋上から見下ろす町の 灯りに包まれたまま
霞む吐息 触れた右手の指に絡めて
廻り続ける星屑のワルツ
私には遠いひかり
手を伸ばしたら届きそうなのに
こんなに遠いひかり
逆さま砂時計 サラサラと流れてく
時間を止めたまま 懐かしい夢...病棟のワルツ
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寝ぼけた瞳に映した飛行機雲が
雨降り空に溶けていった
街はいつも急ぎ足で
窓から当ても無く投げた紙飛行機も
いつしか君に届くだろう
夕暮れの喫茶店に
お気に入りの服を着て
語り明かした
何時だって笑いあえていた
目覚めたらそこから...antique
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楽しい事目白押しで
バランスならとれているわ
赤い服は止めにしたの
パーティーなら白いドレスに着替えて
水平線に浮かぶ飛行機を右手で打ち落とすの
「友よサラバ」なんて言ってみたりして
青い空の光に紛れて
真っ白な雪が降り積もる
さっき捨てたチューインガムなら
靴底の裏に張り付いたまま...この醜い世界の片隅に白い雪が降り積もる
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滑走する方位は良好
純然な輝きを集めて
安定的高度へ向かう
二つの物語は理想的な始まりを奏でる
錆付いた玩具の指を絡めて
鳥篭の中で肩を寄せ合い
縫い付けた翼で抱き合った
starry night
この空は君に似たガタクタばっかって
襤褄-ランロウ-に擦り切れた靴底で踏みつけたりして...Starry Night
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信陽なら幸福○で
皐月晴れの山形平和
604モールデンから
選抜実生NJAI
サニーコットの糖度でもって
ガムシロップを生食加工
アプリコットの救命胴衣
長野からニコニコット
強靭杏仁アミクダリン
病害防除をもういっちょ...サイドジャケットアプリコット
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こんばんわございます。鶏です。少し遅れましたが真昼の月のコメンタリーという事で用意させて頂きました。銀河鉄道と違って難解なオブラートも無くわりとストレートに書いたつもりなので超意訳は省略させて頂いて、イメージベースとコメンタリーの二本立てでいかせて頂こうかと思います。もうほぼ完成しているかとは思いま...
真昼の月コメンタリー
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雨上がりの空 濡れた草の匂い
膝で眠る君 虫かご広げて
夏の欠片だけを拾い集めた
蒸し暑い昼下がりの蝉の声も海の香りも
ジリジリと照りつけるお日様の魔法みたいだ
走り出したら止まらない
胸のドキドキごと全部連れてくよ
それで最後には笑っちゃえよ
冷たい麦茶でも飲んで
少し夢見がちなままの紙飛行機...紙飛行機
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歩き始めた僕達を包み込んで
生温い風が唇を掠めていく
ガラスケースに腰掛けたまま
降り止まない雨の音に
耳を澄ませた
壊れた傘を広げて
濡れた靴から沁みこんでいく
誰かの涙の欠片も
残らず掬い取れれば良いな
雨上がりの空の下で...真昼の月
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こんばんわございます鶏です。歌詞なんて読む人によって色々な解釈があって良いと思うのですが、一応こういう感じで書いてみたよという事でアレンジングのイメージ固めに使って頂ければ幸いです。一応二部構成で意訳・コメンタリーって感じで進めます。
【超意訳(超よくわからない意訳)】
君を失った寂しさは癒えないけ...銀河鉄道の夜コメンタリー