若草萌えて 匂いおこす青時雨
踏み分ける音 浮かび来る面影
定まることを知らぬ世に 結びては落つる露命
祈る言の葉 うつろえど 願いはとこしえに
彼方へ過ぎし月日 夢となり 数え切れぬ夏を越えてなお
木漏れ日揺れる まるい頬 いまもあせぬまま
伸びあう雲を染める入日 茜色
照らされる背に 遠き日の歌声
果て無きときにたゆたいて 空の色さえも遊べども
人の心は陽炎か 綾なすすべはなく
届かぬ声で呼ぶ名 風となり 伸ばす腕にすがるは幻
刹那の花は いたずらに はらり 散りいそぐ
嗚呼、幾度問うても 答えは闇の中
こぼれ落つ涙 ぬぐえぬ この身は
届かぬ声で呼ぶ名 風となり 伸ばす腕にすがるは幻
刹那の花よ 散るなかれ 願うことも 叶わぬなら
静寂に眠る 御霊よ いつの日か
うつつに還る 目覚めまで せめて安らかに
●ひらがな
A
わかくさもえて においおこすあおしぐれ
ふみわけるおと うかびくるおもかげ
B
さだまることをしらぬよに むすびてはおつるつゆいのち
いのることのは うつろえど ねがいいはとこしえに
S
かなたへすぎしつきひ ゆめとなり かぞえきれぬなつをこえてなお
こもれびゆれる まるいほほ いまもあせぬまま
A
のびあうくもをそめるいりひ あかねいろ
てらされるせに とおきひのうたごえ
B
はてなきときにたゆたいて そらのいろさえもあそべども
ひとのこころはかげろうか あやなすすべはなく
S
とどかぬこえでよぶな かぜとなり のばすうでにすがるはまぼろし
せつなのはなは いたずらに はらり ちりいそぐ
C
ああ、いくどとうても こたえはやみの中
こぼれおつなみだ ぬぐえぬ このみは
S~LS (S 15-14 12-10 + LS 2)
とどかぬこえでよぶな かぜとなり のばすうでにすがるはまぼろし
せつなのはなよ ちるなかれ ねがうことも かなわぬ なら
LS (7-9 12-8)
しじまにねむる みたまよ いつのひか
うつつにかえる めざめまで せめてやすらかに
追想歌(仮)
sunon さんの曲への投稿です(http://piapro.jp/t/cDgy)
ずっと昔に、ほほえましく見守っていた少女と、
その不条理な死をしのぶ神様の物思いです。
きれいで、壮大で、悲しいところもある曲のイメージから、
人里のはずれにあった、緑に囲まれた小さな神社を想像しています。
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