石鹸 ➸異世界に突然連れてかれても困らないように
顔だけ気にする奴らの
居ぬ季節に藁をざっと敷き詰めて
あくを攣る為に灰を撒き
清水をかけるの
白く滑らかなその肌に
早く触れてみたい
空から火を呼ぶ聖なる木だって
灰にして貴女に捧げるよ
貴女に似あう豊かな愛は
すれ違う2人の奇跡の子
皮を剥いで果肉を潰したら
布で包んで油を濾しとろう
染み出たあくを木枠に入れて
温かな愛と混ぜ合わせたら
つばきを女王から盗んで
貴女に混ぜ込む
清く悪を祓う
キミをただ
ずっと僕の所有物に
月桂樹の下に身を隠して柔らかな枠の外に身を晒すまで
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