連日連夜もう缶詰になるわ。
紙面上のごっこ遊びで紡いで書き上げるから絶対。

 誰かが書かなきゃこの劇、台無し。時間も金銭もかけた甲斐なし。私以外詩書ける人いないし。それが大体これまでのあらまし。迫る締め切りに焦り。執筆し。ねえ内心期待してる。確かな叙事詩。言葉操ってさながら魔術師。文才を引き出し、戦闘開始。

・シーン1
〇江戸の街並み
  上手から下手へ、歩く人波。
  前から来る敵、見合い刀抜き、
「何やつじゃ!」
──いや違う、書き直し。

  前から来る敵、見合い刀抜き、
「この曲者!」
──いや違う、書き直し。

  前から来る敵、見合い刀抜き、
「であえ、であえ!」
──いや違う、書き直し。

時代、想像して。
人格、宿して。
キャラを憑依させて。
脚本書かせて。

 入力、Ctrl+Z、Ctrl+S、Ctrl+Z、書いた文字消して推敲重ねて、真似て書いて消して書いてまた真似て消して破棄して、打打打打打打打打。だらだらしてたけれどまだ朝なら、書いてCtrl+Z、消して書きCtrl+S、Ctrl+Zしてまた書いてCtrl+Z、もう夜、気づけば...。

ハア
倦怠、損害、論外、絶対終わらない、伝わらない、一夜、部室内、
限界、スッと切腹しそう。
舞台袖で絶命しそう!
アイ・ダイヴ! 100分。打つ手が止まる。
持たない、ずっとは。5秒前まで天才だった。
天才だった。

完璧な筋書き、台詞など浮かんで
忘れて探して書き直して、
また浮かんで忘れたりしながら
新たな可能性、作り出すんです。

絶対終わらない、期限内、浮かばない。缶詰になって
文字上のごっこ遊びを続けて書き上げるけど
ブレイク・タイム、10分。打つ手が止まる。
持たない、ずっとは。そんなもんです。
限界だって。
限界だってまだまだ、

集中するから
集中するから
集中するから
集中するから

天才だった。
天才だった。私は。
天才だった。
天才だった。考えるのは、
舞台背景、
時代背景、
舞台芸術、
時代考証、
音響効果、
舞台演出、
それらがなす完璧な
筋書き、台詞など浮かんで
忘れて探して書き直して、
また浮かんで忘れたりしながら
埋もれた言葉を掘り起こした。

ハア
や、これ夏休みの宿題かってんだ!
追われて書いた脚本、
限界スッと切腹しそう。
舞台袖で絶命しそう!
無邪気に目指した未曾有、
それはきっと穢れた理想?
...ハウ・キャン・アイ? 危ない思想。
おやすみしたい? まだまだ!

私の費やす時間よ実って!
文字上のごっこ遊びも
限界だって書き上げるけど、
アイ・ダイヴ! 100分。打つ手が止まる。
持たない、ずっとは。
5秒前まで天才だった。
5秒前まで天才だった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

切腹しそう!

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投稿日:2024/09/29 21:20:35

文字数:1,148文字

カテゴリ:歌詞

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