ホームへ続く階段駆け下りてく君の手を引いて
無情にも【快速】の表示が加速してる
息切らしてる二人だけのホームの静けさが何だか
恥ずかしくて・・・
時刻表は日曜ダイヤで2本続けて各駅停車
春風になびく君の髪バラの微かな香り
「ねぇ見て」って微笑む君が指さす
ホームの軒には燕の新婚さん
忙しそうに子育て中
ガラ空きの電車風呂敷包み膝に乗せたお婆さん
と携帯ゲームに夢中の子供達だけ
君は何かバッグから取り出して「ねぇ食べる?」
ってサラダプリッツ鼻先に差し出す
僕等を見ながらにこにこお婆さん
若い頃でも思いだしてるのかな
春色の街が流れていく車窓と隣でプリッツ頬張る
君の横顔見ながら
各駅停車の扉が開くたびに
お日さまの匂い運んでくる
夕暮れが空を桃色に染めていく街歩く
「ねぇ見て」って微笑む君が指さす
電線で寄り添うカラスの新婚さん
互いに毛繕い幸せ中
君は僕の腕絡まり中
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