暗い部屋の片隅で 誰かきてよと一人叫ぶ
誰も来ないよ兵隊が扉の向こうであざ笑う
遠く昔 優雅な暮らし
戦いに負けた男たちは
許してくれよと差し出したのはおなご
長い月日が流れても
幾万の星が流れても
少ないパンとにごった水で
また一人 夜すごす
もうだめかと諦めていたら
なんだか騒がしい扉の奥
もう大丈夫と扉が開いた
私を売った男たち
あの日負けて私売った男たち
助けたことは嬉しいのけれど
助けたお礼をしろといわれ
男たちなにもないならどうすると聞かれ
この身体しかありませんと泣き叫ぶ
暗い部屋の片隅で 誰か助けてと呟いた
誰も来ないよと男たち 私の周りであざ笑う
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