背を突き刺す氷の風に
心の芯を圧し折られないように
光の暖に陰る胸の奥に
冬の冷(レイ)が突き刺ささらないように
この包まれた夢、守ろうか
結晶の額縁、虹色の偽りの中
冷ややかに、閉じ込められて
壊れた夢の、カタチだけ…。
何故、解け、縺れた糸にばかり、
美しい、花が、咲くのですか。
何故、途切れ、絶たれた夢達は、
朽ち、果てようとも、咲くのですか。
もたれ掛かった壁は冷たく
背を冬の蟲が走った。
心臓を握ったのは壁じゃない。
この深遠から見えた光一閃。
朽木を砕き、灯した火
その火は、冬の色をしていた。
触れようと、虚空を掴むたび
ひび割れゆく、カタチノナイモノ
何故、乱れ、肌蹴た花はいつも、
甘く、温かく、眩しいのですか。
何故、求め、欲した暖(だん)はなく、
辛く、寂しく、待てというのですか。
夏、咲き誇る花は枯れ、塵となって消え、失せたのか。
来る。
我が背を削ぎ、腸を掻き回す冬が。
Text/Akkiuz
雪、花、絶えず。
Voc.<もっと素直に冬が好きになれたらいいのに。
迫り来る冬の寒さにおびえて布団に潜り込むんだ。>...///
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