動かない時計の針
１２時を指したままで
ひび割れたガラスの中
そこにあるだけの飾り

役立たずなんて 僕も同じ
動けないまま 今日も

「正しさ」で溢れた 僕の過去が
「正しさ」で壊れた 僕を責める
間違いの理由をいくつ数え
悔やんでも時は戻らない

引き金は心の中
無理をしただけの話

あれから何回？ 夜が過ぎて
動けないまま 今日も終わる

間違いへ逃げ込む 今の僕が
間違いを数える 笑い話
笑え

一秒を刻む音すら怖かった
「正しさ」の針
体中突き刺すような
痛みから逃げたくて

「正しさ」を壊した 僕の脚が
情けなく震えた
笑えよ

「正しさ」で溢れた 僕の過去が
「正しさ」を壊した 僕を責める
間違いで溢れた今の日々が
怖くても僕は動けない

時だけが過ぎていく

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A1
うごかないとけいのはり
じゅうにじをさしたままで
ひびわれたがらすのなか
そこにあるだけのかざり

B1
やくたたずなんて ぼくもおなじ
うごけないまま きょうも

S1
ただしさであふれた ぼくのかこが
ただしさでこわれた ぼくをせめる
まちがいのりゆうをいくつかぞえ
くやんでもときわもどらない

A2
ひきがねわこころのなか
むりをしただけのはなし

B2
あれからなんかい よるがすぎて
うごけないまま きょうもおわる

S2
まちがいえにげこむ いまのぼくが
まちがいをかぞえる わらいばなし
わらえ

C
いちびょうをきざむおとすらこわかあた
ただしさのはり
からだじゅうつきさすような
いたみからにげたくて

S3
ただしさをこわした ぼくのあしが
なさけなくふるえた
わらえよ

ただしさであふれた ぼくのかこが
ただしさをこわした ぼくをせめる
まちがいであふれたいまのひびが
こわくてもぼくわうごけない

ときだけがすぎていく