ララ視点
「…息抜き…?」
悪UTAUとの戦いが終わって数日後、ユアさんからこんな提案があった。
「そう。皆疲れているでしょうし、お母様が仰ったの」
「ピヨ…ピヨヨ?」
「『ですが、マキ様などの精神状態もあまりよくない状態ですが、大丈夫なのであろうか?』と仰ってます」
ピヨさんが私の心中を代弁するかのように言った。
「はい、私もそこが気になっているのです。お母様は大丈夫と仰ってましたが…」
ユアさんも少し不安とでも言うように首をかしげた。
まあ、あの人の考えることだ。私もユアさんも十分分かっている。
あの人の強引さは。
「はい、ユア。早速明日から行くからね」
「お母様!?」
突然部屋の扉が開き、この話を持ちかけた本人であるミリさんが来た。
「あ、ミリさん」
「あら?ララやピヨ達もいたのね?丁度良いわ。明日からこの島にある旅館でちょっとした息抜きをしようと思うの」
「「「へ(え/ピヨ)??」」」
さっきユアさんから話を聞いたばかりというのにミリさんの言葉に思わず私達三人(二人と一羽?)は呆気にとられてしまった。
「だから、とにかく準備しておいてね。はい、ユアも早く準備する!」
「…」
本当にこの人(一応)一国の女王なのかな…?
ミク視点
「え?それ本当なの?ララちゃん」
仕事が一段落した私は食堂でララちゃん、リンちゃん、レン君と居た。
「うん、何だかミリさんが決めたみたいで…」
「うろたんの時といい…あの人は…」
ララちゃんの返答に、リンちゃんは少し呆れたように呟いた。
今ではもう、うろたんだーの事件も良い思い出だ。確か、あの時は滅多に怒らないユアさんが怒ったんだっけ?
「時々おもうが、ミリさんって結構ノリ良いわ凄い発想するわで結構のトラブルメーカーだよな?」
「確かに、私もそう思うよ」
レン君の言葉に私は心のそこからそう思った。
ユアさんがしっかりしてるのはユアさんはお父さんに似たのでしょうか?
「あ、だから明日二泊分くらいの荷物の準備をしてって。ミリさんが言ってたの」
「そうなの?ララちゃん」
「うん、私がミク姉達に会いに来たのもそれが目当てだし」
「ふ~ん、あ、ねえねえララちゃん!今度お菓子の作り方教えて!」
「え?リン姉突然どうしたの?」
「へ?いや、だってララちゃん料理上手だし…駄目?」
「ううん、いいよ」
リンちゃんとララちゃんのやりとりをみて私は何だかほっとした。
ララちゃんも元通りになったみたいでよかった。
『…ミクさん…リンを助けて…。まだ…リンは…』
「…?」
何かが聞こえた。レン君に似た、誰かの声が。
私はふとレン君の方を向いてみたけどレン君は黙々とバナナを食べていた。
「レン君、今何か言った?」
「ふえ?はひほいっへはいへほ?(え?何も言ってないけど?)」
やっぱりレン君じゃない。誰だったんだろう?でも、リンって…。
まあいいや、私はとりあえず明日の準備をするために部屋に戻る事にした。
******************************
マイ視点
「ねーねーサウ!何にしたらいい?これとかどうかな?う~ん、これとか!」
「そんな次々と見せられても俺は何も返事が出来ないんだが?」
私はサウと一緒に明日着ていく服とかの準備をしていた。
「え~っ!サウも真面目に選ぼうよ~!」
「俺は別に何を選ぼうって言うのも無い。っていうか俺は至って真面目だ」
「むむむ~っ!」
まったく、サウってば私の心が分かってないんだから!私は一人で黙々と準備する事にした。
「………」
サウは準備が終わったのか、突然立ち上がった。
「あれ?サウどっかいくの?」
「…ルルに呼ばれててな。俺は面倒なんだが…まあ、そういうことで」
「…いっちゃった…」
ルル君がサウを呼び出すなんて、何だか珍しいなー、何かあったのかな?
**************************
次の日
ミク視点
「此処が旅館ですか…?」
「みたいですね…」
私達は旅館についた。ついたのはいいんだけど…。
「だって、大人数だもの、これくらい大きなところじゃないと無理よ?」
「だからといって…お母様。これは"旅館"なのでしょうか?」
私達の目の前に建っている建物は、高層ビルといっても過言ではないくらいの大きさの和風な建物だった。
<いや、旅館云々の前によくこんな建物建てられたよなって話だと思うんだが>
「だよねー、ソウ」
「ますたーっ!あ、あれなんですか!?」
「…さあ?」
ソウ君やキョウちゃん、バクト君やバクト君のマスターさんも驚くくらいの大きさだった。
「だってこの人数で貸切にするくらいの大きさよ?結構人数いるから一つの店に入りきるかくらいの大人数じゃない」
「お母様…確かにそうですが…」
「じゃあ、これから生き抜き温泉旅行の始まりよ!」
「お母様…旅行でもありませんしあとなんですか生き抜きって!息抜きですよね!」
ユアさんがしっかりしていてよかったと私はふと思った。
続く
歌姫戦士ボカロボット第48話上
温泉とか旅館とか言ってたくせに上はその前座でほぼうまったwwwwっていうかギャグ回にするつもりがシリアスの伏線をはっていた…伏線を張る回じゃないぞ今回はwwww。
上中下になるか上下になるか…。
どっちにしろ暴走する人は暴走するけど
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6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...オズと恋するミュータント(後篇)
時給310円
廃墟の国のアリス
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BPM=156
作詞作編曲:まふまふ
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曇天を揺らす警鐘(ケイショウ)と拡声器
ざらついた共感覚
泣き寝入りの合法 倫理 事なかれの大衆心理
昨夜の遺体は狙...廃墟の国のアリス
まふまふ
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが君を轢き...カゲロウデイズ 歌詞
じん
別に君の事なんて
私は好きじゃないし
そんな悲しいそうな顔はやめて
探していた言葉はずっと
頭の中でぐるぐると回って
いつもどこかに消えていった
気付けば大人になって
嘘つく事も増えた
私の優しさで
あなたが救われればいい...ブーケ
ほむる
廃壊のゲムザ
指をくわえ見ている
あの煩わしい残像の君
謳え君は正しき人間
また振り返る残像を見て
中枢の脳みそをえぐって
私は現実にシャッフルされて
喉の悪しき分身を捥ぎ取り
この鎌で化けを剥げ落とす
君は此処に何処に如何...廃壊のゲムザ
たっかんP
ありえない幻想
あふれだす妄想
君以外全部いらないわ
息をするように嘘ついて
もうあたしやっぱいらない子?
こぼれ出しちゃった承認欲求
もっとココロ満たしてよ
アスパルテーム 甘い夢
あたしだけに愛をください
あ゛~もうムリ まじムリ...妄想アスパルテームfeat. picco,初音ミク
ESHIKARA
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