【リレー】僕と彼女の不思議な日常 12

『そうだよ。私はあなた。あなたは私』

――なぜ止める?

『スゴロクに選ばれてないから』

――スゴロクに選ばれてないなら選ばさせるまで。

『……無理だね』

――なんで。

『下に行くがいいさ。そこに真実がある』

――了解。



***

僕は、線路を見ていた。

「……これを、どうすればいいんだ?」

コマに書かれているのは、『神になる』という文字。

『それを、君のコマと挿げ替えればいい』

「?! でもそれをしてしまえば……!!」

『そうだ。君が神となる。でも君なら任せられるだろう』

「で、でもっ……!!」

『……いいからさっさとしろ。今の醜態から回復できるのは君だけだ』



「私のを使いなさい」

そのとき、声が聞こえた。

それは、初音の声だった。


「初音?! それはいったい?!」

『それはだめだ!! 君が神になっては!! 神になるということは次元全体が歪んで君のいない世界が構成されることに……!!』

「……すっごいイライラするよねー。回復できない、ってわかるとさ」




「尚更それをしたくなる!!!!」




そう言って、ルカのコマと初音のコマを交換した。




そして、空間が再び歪んだ。

つづく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【リレー】僕と彼女の不思議な日常 12

そろそろ終わりそうだね。

ユルカラインさんの第11話:http://piapro.jp/t/QBev

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投稿日:2011/10/22 20:50:31

文字数:551文字

カテゴリ:小説

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