「凹面黙示録」

雨 空へ拓いた夕刻へと
太陽は砕けて墜ちてく
「待って 戻して、戻してよ」

影は引き上がって
祈るように―
「私じゃない!私じゃない!」
言葉は届かない。

再生不可能な感情と
記憶不可抗な解呪干渉法
恨んでいった「臆病に」
重なる罪の犠牲は転落

硝子張の月に鎮めた火を 無計画に
失って苛んだ
沿う不安と罪悪を押し殺して―

会って話して伝えたい言葉も
奇跡も希望も無いのに
「怖いよ、ひとりにしないでよ」

形じゃない、気持ちじゃない何かを
失ってしまった。

対 明確 兆し 不正確に
慟哭 喰らう 静寂に
采配は愚弄「やめて!」と経絡に
命題 不断 贖罪へと―

絡まった糸 解くように
重たい風 振り払うように
—今叫んだ
「私だけ、 私だけがあなたを救えたんだ」

ああ、「また会えてよかったね」と
言って欲しかったのに

黄昏が解けてゆく 消えてゆく
何も見えなくなる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

凹面黙示録 歌詞

閲覧数:1,147

投稿日:2021/04/25 16:09:17

文字数:402文字

カテゴリ:歌詞

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