あなたがつけた足跡に
薄紅の花びらを撒いて
少しずつ消えていく幻想に
泣きましょう

あたしがつけた足跡が
干上がって枯れ果てる前に
少しずつ撚れていく現実に
泣きましょう

旅立ちの時なら
あなたが望めばすぐに
望みさえすればいつでも

目に映る世界が現実だと言った
あなたが嘘を吐いたから
あたしは目を捨てたの
ここに在る全てが偽物ばかりでも
気付かないふりをしてたの
本当は知ってたのに

無い物ねだりなんてもう
無駄な事はやめて
初めから何もなかった
何も持ってなどいなかったのだから

　旅立ちの時なら
　あなたが望めばすぐに
　望みさえすればいつでも

目に映る世界が真実だと言った
あなたは嘘だけ教えて
あたしを置いて行った
ここに在る全てがガラクタばかりだと
気付いてはいけなかったの
壊れていく世界には

あなたが付けた足跡に
薄紅の花びらを撒いて
少しずつ見えてきた幻に
やっと笑える

旅立ちの時なら
あなたが望めばすぐに
望みさえすればいつでも