終わりを感じた物語こそ
面白くはなく
始まりの物語こそ
楽しめるものはない
ならいっそ…こんな物語なんか
なければよかったのに…
何故ですか…?
頬を伝う、涙が消えていくのは
凍りついた結晶は
跡形もなく春には消えた
後戻りも何もかも出来ず
ただ、ただ
憎しみを覚えた
頬を伝っていた涙が
今、鮮血に変わる
今はもう君を守るという言葉が
僕の頭の中には
これっぽちも
残ってなんかいない
今、あるのは
君を傷つけた奴に
刃を振りかざす
正義と言う名の【偽善者】
「僕はただ…君を助けたいだけなんだ…」
「…ごめんね…ごめんね…」
「泣かないで…僕が、君を守るから…」
「…違うの……」
「えっ…?」
彼は私を守ると言い
自ら剣を取り出す
でも、私が求めた物語は違った
私は貴方と幸せでいたかった
ただ、それだけなのに…
それを私は願った
でも、貴方は私の為にと
間違った方向に進む
それを伝えようにも
私はどうすればいいのか
分からない…
想いは、悲しくも
悲しきエンディングへと進む
貴方が微笑んで
私を守るというなら
それに答えるには
どうすればいい?
考えてる暇を与えず
一本の矢が
貴方の胸に突き刺さる
「…ごめ…んね…」
「…私こそ…ごめんなさい…」
「君を守れなくて…」
「貴方を止めれなくて…」
「また、生まれ変われたら」
「もし、生まれ変われたら」
「また、君と…」
「また、貴方と…」
私は、1人、貴方の
冷たくなった身体を抱きしめ
貴方の剣を手に取り
自ら首を…
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想