音無く気づけば時は過ぎて
寒空は 温もってゆく
願わずも訪れる 花咲き散りゆく季節
日々の寂しさを募らせて
枯れ枝は 芽をつけてゆく
強く蒼く風は 轟くように街を薙いでいます
覚え事はいつも 嫌いだった
仲間と話す時間が 可笑しくて
けど一つだけ隠したままの
「花よりほかに 知る人もなし」
意気地の無さを その卑屈さを
春の下の句にすり替えた
見慣れた放課後 射し込んだ西の茜色
暮れてゆく さよならも言えずに 鮮やかに
去りゆく横顔あなたを見て
窓際に 言葉を添える
偶然の再会を 望むは愚かでしょうか
所詮振り向かれぬ恋瀬と
知りながら 膨らんでゆく
破れそうな蕾 開く前に摘み取ってほしい
繰り返し事も 苦手だった
下手でも歌は好きで 好きだけど
進む道には選べなかった
別れだけではなく 出会いもあると
頭の中では 分かってても
笑い飛ばす声が詰まる
人影のない 廊下には淡く花の香
消えてゆく 消えてゆく日々へと 手を伸ばす
程なく迎える旅立ちの日
今はまだ 土の中にて
さよならに誘われ 芽吹くその刹那を待つ
胸に優しい文字で記した
思い出を 連れ去るように
強く蒼く風は 明日に向かい
夕凪 春疾風(はるはやて)
三寒四温 繰り返し
そのたび別れは一歩ずつ寄り添う
花弁毎(ひとつひとつ)を見ない まるで桜見のような
おぼろげな宴に もう少しだけ居させて
音無く気づけば時は過ぎて
色匂い 移ろってゆく
願わくば幸せが あなたに注ぎますように
そして懐かしき旋律に
在りし日の 想いを綴る
強く蒼く風に 巻かれ空へ放たれてゆきます
コメント1
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ご意見・ご感想
みの梨
ご意見・ご感想
とくなのぞみさま
こんにちわ。みの梨です。
今回は【テーマ:春風】への歌詞のご応募いただきありがとうございました。
以下のURLにメッセージとして投稿させて頂きましたが、今回は他の方の歌詞を採用させて頂きました。
http://piapro.jp/t/ixDp
良いお返事ができず真に残念で僕も心苦しいですが、どうかお許し下さいm(_ _)m
今後のとくなのぞみさまのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
この度はありがとうございました!
みの梨
2015/01/07 19:35:48