手紙を書いてみた　単身赴任の仮住まい
書き出しの文句から　頭かかえるダメな俺ゆるしてくれ

忙しい仕事の合間でも　少しは慣れた自炊の時でも
思い出すのは家族のこと　おまえらの笑顔のこと

子供のころ思っていた立派な大人にはなれそうもないけど
大人ぶったガキどもになめられるわけには行かないぜ
（じゅうぶんガキじゃん・・・）

４０男のラブソング
嫁も子供もローンもあるけど
４０男のラブソング
地位に名誉にこづかいないけど

みんなみんな俺の今
すべてまとめて愛してやる

便箋にペンなんて　思えばひさしぶりのこと
ありふれた言葉ならべて　書きなぐってたあのころが懐かしい

ともる明かりもないドア　さみしい部屋にひとりでいても　
思っているのはおまえのこと　いとしいおまえのこと

夢に描いていたようなすごい旦那にはなりそうもないけど
ふりかかる不幸（わざわい）には負けるわけには行かないぜ
（ちょっといいかも・・・）

４０男のラブソング
残業、接待、上司のグチ聞き
４０男のラブソング
親子、自治会、老後のいろいろ

みんなみんな俺の未来
すべてまとめて愛してやる

仕事にありつけてるだけで幸せな世の中
肩こりがひどくなって　目も少しかすんだけど
見えなかったことが　見えるようになって
若いやつらにゃ「老害」なんて責められるけど
覚えていろよ　いずれおまえらも通る道
夢も希望もないなんて言ってないでさ
どこかにあるはず　それぞれのHAPPINESS

４０男のラブソング
不惑の歳も惑いっぱなし
４０男のラブソング
帰省のときは一本つけてよ
４０男のラブソング
強がり2倍、弱音は10倍
始終男のラブソング
カッコつけても俺は俺だから

ぜんぶぜんぶ俺の人生
すべてまとめて愛してやる