棘のようなカサブタ 咎めているように不完全
内側から見たら 今にも抜け出せそうな
出口を探しながら 鍵を掛けてまわる
どこか違う世界に 放り出されそうで
逃げ切れないように 言い訳で縛りあげて
その場凌ぎ 甘美な詩で 誤魔化されていたい
星の降る夜に ふとそっと蓋が開いて
闇の中へ 痛みが溶けるように 滲み出る
昼のような明るさ 焦がされるように眩しくて
宇宙から見下ろせば 真っ暗闇に等しい
夜道を歩きながら 逆さまになった時計が
今と違う時を 刻み始めそうで
閉じこめないように 日当たりを良くしても
その時々 日陰を探して隠れていたい
泣き腫れた朝に ふとそっと光が射して
大切にしまっておいた想い出たちが 顔を出す
見当たらない鍵 見失った道しるべは
互い違い 重ねた記憶を 解きほぐしたら
閉じこめた中に 今やすっかり愛おしい
恨み辛み悩みが 今を感じさせてくれる
星の降る夜に ふとそっと蓋が開いて
闇の中へ 痛みが溶けるように 滲み出る
大切にしまっておいた想い出たちが 顔を出す
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