遣らずの雨
夏が始まる 雨は上がって
「またね」と言う君
遣らずの雨を待つ
目が覚めてしまうと いつも通り忘れてる
会いたいが 苦しくて 会えないが 苦しくて
鳴らない通知 待ちぼうけ
電波にのらない恋道化
にらめっこ みじめっこ 進まない針
孤独を隅に追いやって 忘れたふりを飲み込んで
まるまって くるまって 夜に堕ちていく
夢の中 君がいた
過ぎる時も気付かないほど
切なくて 愛しくて
醒めないで 願うだけ
もう泣かなくていいよ 涙を拭いてよ
腫れた目に映る君は 滲んでて見えなくて
言葉の裏を疑って 勝手に気持ち推し量って
間違って 謝って 繰り返してる
独りよがりなこのセッション
鏡写しのディスカッション
相まって 誤って 崩れ落ちていく
夢の外 空は晴れ
帰る君を引き留めたくて
帰れなくなるように
雨降りを待っている
夢の中 独りきり
わかってても探してしまう
夢の外 目の前に
君はいる わかってる
覚めるような青空が 僕の背をおしている
ちゃんと君に言わなくちゃ
いかないでと言わなくちゃ
雨はこない
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