※注意:グロテスクな表現や、暴力的表現を含みます。(今回、別の意味で……。)
※第一章から読んでいただくことをお勧めします。(下にリンクあり)
「燐・煉、状態はどうだ?」
「う~ん、特に異常はないですけど………」
「そうか………。」
「どうかしたんですか?」
「少し気かがりなことがあるんだが…………。」
「ふ~ん。」
「燐、『ふ~ん。』は、ないだろ………。」
「そうかなぁ~。」
「あっ、どうするんですか?」
「ちょっと、軍を召集してくる。」
「えっ?」
「さてと、私の出番のようね。」
「美紅………、お前はまだだ。」
「えっ、なんでなのよ!」
「まだ、その時じゃない………。食料の調達でもしていてくれ。」
「……………、分かったわ……。けど、なんでなの……。」
「あとで、もっと大変なことになりそうだからな。」
「……………それじゃ、『ごはん』を取ってきましょうかね☆。」
「たのんだぞ……美紅。」
「まったく、やつらが美紅を恐れるのも無理はないな。」
「なんかいった~~?」
「いや………、何でもない。」
-----------------------------------------------------------
私は、目が覚めたとき、周りは一面黒い闇に包まれていた。
「こ……、ここは……?」
なんだか、足が勝手に進み始めていた。
……と、言うより、なんか…何かが私を呼んでるみたいだった。
でも………一体……なにが…私…を?
『……ミク……、……ミク……、――』
声が聞こえた。その声は、私が進んでいる方から聞こえてきた。
「あなたは、一体……だれなの?」
――その瞬間、目の前が白い光に包まれた。
「うわっ!」
両腕で光を遮るしかなかった。
そして、その光が落ち着いたころ………。
「あっ……!」
目の前にあったのは、人の形をした、光の塊………?
…………いや…………わずかに覚えている………。
私とおなじ青く長い髪………、そして………懐かしい顔つき………瞳の色も……私とおなじ、数百年前のあの空の色……………。
それは、私が幼い日に生き別れた――
「お……お母さん?」
――私のお母さんだった。
『ミク……あなたは、この世界を変える使命を背負っている………、そして、あなたにはそれに必要な『力』がある。』
えっ、昨日カイトさんが言ったことと全く同じ……。
『けど、それは……戦いでは発揮されないかもしれない。』
「それって、どういうことなの?」
『あなたには、今まで使ってない真の力が、眠っている。そして、それは、その時に、この世界のみんなを救うわ。』
―みんなって………。
『今この世界を支配している、呪界王族も含めて………。』
「な、なんでなの?」
『けれど、その力は、とてつもなく大きく、自分自身を壊してしまうかもしれない……。』
自分自身を壊す………!?
『それでも、みんなを救うためには、その力が必要不可欠。例え、武力で呪界王族に攻め込んでも、最後にみんなを救うのは――』
-----------------------------------------------------------
「ミク! ミクっ!!」
「はっ!!」
「やっと起きた………。」
「えっ、ここは……。」
目の前に移ったのは、真剣なまなざしのカイトさんだった。
「…よかった……。」
は、はいぃ~~~~???
「カイト、心配しすぎ……。」
「だって、全然目を覚まさなかったんだもん……。」
もはや、カイトさんは涙目状態だった。
「……あの~、一体どういうことですか?」
くすくすと、リンちゃんが笑っていた。レンまで、笑いをこらえているのがばればれだ。
「さっきから起こしてたんだけど、全く起きなかったから。カイトは、心配性だしね☆」
…………そ……そうですか……。
でも、心配してくれたのは嬉しかった。
「……けど、泣くまでしなくても………。」
「そうよ、カイト!」
って、メイコさんが――――、
「痛った!!」
「ちょ、メイコさん!!」
レンが焦って行った時には既に遅かった。
「あっ、背中…青あざあったの忘れてた………。」
…………………、今度は、………カイトさんがダウン……………。
カイトさんが回復するまで、無駄話をすることになった……。
「……にしても、メイコさん……以上に力強くないですか?」
レンが恐る恐る聞いてみると……。
「気のせいよ。」
と、笑ってまで言っちゃうメイコさん………。
「いや、気のせいじゃないから大丈夫。」
と、焦ったリンちゃんが無理やり笑いながら話す。
「まぁ、もとはミクが起きなかったからなんだけど……なんかあったの?」
「へっ?」
もはや、逃げ道なし……、全員こっちを見ていた。
「あ、あぁ、ちょっと、変な夢を見て……。」
「変な夢?」
リンちゃんが首をかしげる。
「なんか、『世界を変える使命を背負っている』とか、『真の力は、あなたの中に眠っている』とか、『メイコさんの力は異常』とか…。」
「最後の、一体な~に~?」
メイコさんが、笑顔でぎろっとこっちを向いたので――
「あぁ~最後のは―――」
「本当………。」
「へっ?」
カイトさんが涙目でこっちを見ていた。
「ほんとに?」
メイコさんがカイトさんを見つめる。
「「「「本当」」」」
「4対1、本当に決定~。」
さっきまで涙目だったのに、ものすごく喜んでる~。しかも――
「パチパチパチパチ~~」
何気に拍手付きだったりするんだな~。リンちゃんのだけど。
「そ……、そうかなぁ~~。」
自分の右手を見つめ、微笑むメイコさん。
「じゃあ――」
「へっ?」
また、カイトさんに近づくメイコさん………って、まさか!?
「もう一回!」
「「「だめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」」」
………今度は、間に合ったけど、メイコさん、本当に異常………。
「で………でかけ……るじゅ……んび……しよ……。」
リンちゃんの提案にメイコさん以外全員が乗った。
「さ~んせ~い………。」
【呪界二次創作小説】 Music desired 第五章 世界を変える力
一体どういう路線なんだ??今回は………。
こんばんは、霧田ですが、一体これ、どういうことなんでしょうか?(自分でも分かりませ~ん。)
章数的に、そろそろ折り返し地点のはずなんだけれど……………。
(木魚連打…………。)
要するに、クライマックス(八章、九章あたり?)は、二部作ってことですね☆
…いや、本当になったりするかもしれません、現在の脳内プロットでも、これの三倍くらいありそうですし。
これ以上書くと、ネタばらししそうなので、ここら辺で失礼します。
一つばらすなら、(一章あたりの)文字の量は、第八章くらいまで減りません。(←無駄)
元になった曲『呪界』 http://piapro.jp/content/vxz8wz3xb6hhlanw
前 第四章「王族の分身」 http://piapro.jp/content/bdmagcaymavb4yr9
次 第六章「革命の引き金」http://piapro.jp/content/7s80uokolgghqsa0(2009/09/13 02:09)
追記 (2009/12/02)
予想以上に長くなりそう&途中で別シリーズ乱入ということで、ブクマにまとめました。
http://piapro.jp/bookmark/?pid=KiritaP&view=text&folder_id=103652
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苦しいから歌った。
悲しいから歌った。
生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。
こんな...君の神様になりたい。
kurogaki
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
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I dont think i would be able to hide anymore
Falling in love with, just you
Tripping all around and not ...今好きになる。英語
木のひこ
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