この世界が生まれる前の
ビックバンが起こる前の話
世界が滅びたお話
オールブレイカーのお話


宇宙一の天才が
とんでもないもの造り出した
物理法則すら曲げて
全てを破壊できる兵器

その名はオールブレイカー

あっちもこっちもどっちでも
戦争がまかり通ってて
嘆いた天才が一人いて
オールブレイカー造り出した

オールブレイカー戦争を壊すんだ
命令のまま一つ一つと
オールブレイカー国を壊して回った

天才は戦争がなくなったら
オールブレイカー止めるつもり
だったが寿命で死んじゃって
止める手段はなくなった

オールブレイカー壊して回る
命令のまま一つ一つと
戦争の道具になる全て壊した

海でも山でも何でも
戦争に使える物は壊した
生きてるものでも何でも
使える物は壊しつくした

生きてるものはなくなって
世界は丸くなった
壊せるものがなくなって
命令、をオールブレイカーは待った


時間は静かに流れて
目の前に生き物が現れた
壊れかけてるそいつは
天使だと俺に名乗った

そいつが言うには天使は
人間がいないと生きられないらしい
壊れかけのそいつは
最後の俺に願った

オールブレイカー頼み事がある
神様を殺したものを壊してくれ
全てに寿命を植えつけた『時間』を
壊してくれオールブレイカー

壊れかけは壊れて
俺は地面を壊した
壊れたそれを壊れないよう
いつか見た人のそれのように埋めた

錆付いて動きにくい
回路にもボロがきてるが
天才が造ったこの俺に
不可能なんてないんだ

物理法則を壊して
世界の裏側を捲った
時間の名の歯車を
掴んで拳を叩き付けた
オールブレイカー


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