一を足したら言葉は何に変わる？
例えば辛さは幸せになる
過程に必要不可欠と
認めさせる口車

宛がう皮肉を背後に伏せ
繕う理想を見下し笑う
本質的には大差無い
揚げ足取りだと わかってる


一を引いたら僕らに何が残る？
例えば最初(はじめ)が足許崩し
自分を読み解く手段さえ
破綻しだす自己暗示

誰かを介する記録のもと
何かを正しく理解し学ぶ
独りをこよなく愛しても
人は非力だと わかってる

わかってる 一人では 生きられない


継いで剥いだプライドを 心ごと押し込めて
微笑みを浮かべながら探る日々
何を楽しみにするの？

「君だけ」と言う口に悪態が潜むから
胸の中 曝け出せる筈もなく
そっと息をつく

わかってる わかってる 一人では 生きられない

当たり障り無い種を そこら中ばら蒔いて
繰り返し咲いて枯れる徒(あだ)の花
どんな水を浴びせるの？

「僕だけは味方だ」と方便を囁いて
虚偽の仲 揺する刺(とげ)を混ぜたなら
きっと楽になる 今を好きになる
But I can't live without my friends.






――――――――――以下は かな


いちを たしたら ことばは なにに かわる？
たとえば つらさは しあわせになる
かていに ひつよう ふかけつと
みとめさせるくち ぐるま

あてがう ひにくを はいごにふせ
つくろう りそうを みくだしわらう
ほんしつ てきには たいさない
あげあし とりだと わかってる


いちを ひいたら ぼくらに なにがのこる？
たとえば はじめが あしもとくずし
じぶんを よみとく しゅだんさえ
はたんしだすじこ あんじ

だれかを かいする きろくのもと
なにかを ただしく りかいしまなぶ
ひとりを こよなく あいしても
ひとは ひりきだと わかってる


わかってる ひとりでは いきられない


ついで はいだ ぷらいどを こころごと おしこめて
ほほえみを うかべながら さぐるひび
なにを たのしみにするの

きみだけと いうくちに あくたいが ひそむから
むねのなか さらけだせる はずもなく
そっと いきをつく


わかってる わかってる ひとりでは いきられない


あたり さわり ないたねを そこらじゅう ばらまいて
くりかえし さいてかれる あだのはな
どんな みずをあびせるの

ぼくだけは みかただと ほうべんを ささやいて
きょぎのなか ゆするとげを まぜたなら
きっと らくになる いまを すきになる
バ・ライ・キャン[ト] リヴ・ウィ・ザウ[ト]・マイ・フレン[ズ]