「グミ。君は何か知ってるのか?」


僕は思い切ってグミに尋ねた。


グミは笑って、


「いいえ。先輩。私は何もしてませんよ。“わたしは”ね」


「あんたどうしたの?」


「え……? ここにグミが居るじゃないか」


「……グミって誰? ルカ解る?」


ルカは動かない。ただの屍のようだ。……ネタを言ってる場合じゃなくて。


「わからない」


ルカはしばらく考え“まるで何かを知っているかのように”作り笑いをした。


「……そう。ならいいけど」


それにミクは気づいていない。


まあ、もともと鈍感なやつだったし当たり前かもしれないけど。


「んじゃ、僕は今日帰るわ」


「早くない?」


「ごめんね。明日話そうよ」


そうして僕は荷物をまとめて理科室を出た。


2回目の『10月28日』はこの前と違うルートを進み始めることとした。







「ごめん。ミク。私も今日帰っていい?」


「ん? まあ、ルカが言うなら」


「ありがと」


小さく頷いて、ルカもその後を追っていった。







つづく。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

僕と彼女の不思議な校内探検 7【リレー】

諸都合につきとんでもなく短いです。ごめんなさい。

ハロウィンですがハロウィンの歌を投稿しなくちゃね・・・。


ユルカラインさんの第6話:http://piapro.jp/t/oeMe

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投稿日:2011/10/31 22:34:55

文字数:473文字

カテゴリ:小説

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