「MGR団?」
「そう! 私たち3人でこの学校を守るのよ。こんなエントロピーが増大している学校他にないわ」
「無秩序といいたいんだね……?」
「……ミク。それってわたしも入ってるの?」
「もちろんよ。ルカ」
なぜ、こんな事がおきてるかって?
僕は退屈なので理科室で文庫本を読んでいたんだ。
そしたら急に初音とルカがやってきて、そしたらこの有様だ。ひどいったらありゃしない。
「……まったく、どうして急にそうなったんだ?」
「まずは旧校舎ね! あそこは地下校舎がある、っていう専らの噂だから!」
「聞いてないな……」
仕方ないので僕はまた、文庫本を読む作業に戻った。
「とりあえず今日の夕方! 今から行くわよ!」
「ほんとなんなんだよ。僕の至高の時間を盗みやがって」
「盗むだなんて。人聞きの悪い。貴方のために時間を提供してあげてるんでしょ?」
「提供とかなんだよ……」
「とりあえず行くわよ」
なんとなく初音がイライラしていることはよくみんなから「お前は鈍い」と言われるぼくにもわかった。
こうなったら彼女は誰にもとめられない。仕方なく僕は頷いて着ていた白衣を整えた。
つづく。
僕と彼女の不思議な校内探検 1
かつて5日間で全14話という恐ろしいペースで造られたリレー小説『僕と彼女の不思議な日常』の続編です。
また彼らにお付き合いくださると幸いです。
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