僕は笑えたかな?
マスターの側で…偽りのない笑顔で
いつも独りだった
真っ暗な世界
何も知らない僕
孤独だけが僕の存在場所だった
そんな場所に眩しい笑顔で現れた貴方
明る過ぎる光は僕にはないもので
僕が一番欲しかったもの…
貴方は僕に手を差し延べ
「これからはずっと一緒だよ」と言った
信じたくなかった
また独りになるくらいなら…
その光は眩しすぎて“今度なら”と淡い期待を抱き
僕はその手を握った…
マスターの側は暖かくて
石鹸のような香りがいつもしてて
僕は“母”なんて知らないけど
もし母がいたらこんなに幸せなのかな?
つかの間の幸せ…
それでも僕の世界にはいつの間にか光で溢れていた
僕は知ってたよ
歳をとらない僕とは違って
マスターは歳をとる
別れはすぐそこだってことを…
いろんな歌を
いろんなアイスを
いろんな感情を教えてくれたマスター
嬉しかった…幸せだった…
僕はマスターがいなくなるのを
画面から見ていた…
ちゃんと守るよ
マスターとの約束
“いつも笑顔で”
ねぇマスター僕はちゃんと笑えてますか?
ちゃんと笑えてたらいいな・・・
また真っ暗な世界に戻っても
もう寂しくないよ
マスターとの楽しかった思い出は
僕の胸の中にずっと残っているから…
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