A①
冷たい夏に 空缶を置いて (あきかん)
しゃがんで 目を閉じれば
さあゲームの始まりだ
通った風に 数字を乗せる (とおった)
ふくらんだ 思いの数だけ
そう缶蹴りヒーローだ
B①
線香花火 金魚すくい
呼んだけれど 呼んだんだけれど
(Ah)
S①
返してよ 誰もいないと分かったんだ
寂しいよ 虫の鳴き声が聞こえるんだ
ねえ神様 お願いだからお願いだから
缶を蹴る その感情こめた一蹴り響く (ひとけり)
A②
空缶を探し 縦に置き並べ (あきかん)
片っ端から 蹴っ飛ばした
少年の手には炭酸ビン
実を言うと 孤独なんてさ
慣れっこで 大した事ない
許してもういいでしょ
B②
ラムネ瓶 りんごアメ
叫んだけれど 叫んだんだけれど
(Ah)
S②
返してよ そのままで良かったのにな
寂しいよ 見失ったんだ私はわたしを
ねえ神様 分からないよ分からないよ
缶を蹴る その感情こめた一蹴り響く (ひとけり)
C①
缶蹴りは終わり ホタルが下った (くだった)
不思議な灯りが 川底に集まった (かわぞこ)
私は変わるのか 目が醒めるなら
変われるように 変わりますようにと
缶蹴りは終わり ホタルが下った (くだった)
不思議な灯りが 川底に集まった (かわぞこ)
私は変わるのか 目が醒めるなら
変われるように 変わりますように
S③
返してよ 夏の合間だけでもいいから (あいま)
寂しいよ 綿飴みたいな雲が重いんだ (わたあめ)
ねえ神様 こんなにも祈ってるでしょ
缶を蹴る その感情こめた一蹴り響く (ひとけり)
もういいんだ さよならを言わせてと願う
泣き崩れ 夢のままに醒めない缶蹴り
もういいんだ 覚悟もできないままに呟く
それから 夢のままに彼は一夏越える (ひとなつ)
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