(*)花びら徒なあたしの恋のため散って下さい
叶わぬ恋のため戯れに散り行く花びら散り積もって

恋なんてものは気の迷いだから
変に夢見たり期待したりしないようにと
姉はいつも言うけどもあたしは今年で14
姉に彼氏ができたのもちょうど同じ頃

男子を見てても胸が痛むことはない
それより気になるのは
白い肌に綺麗な黒髪の少女素直ないい子
ひとつ上のあたしを先輩と呼ぶかわいい声

*

感情情緒のタガを外してあなたが好きと言えたなら
あの子はその丸い目であたしを見つめ返してくれるかな

恋なんてものは気の迷いだけど
気持ちに気づけばもう止められやしないよと
友達は言うけども
あたしが恋してるのはひとつ下の女の子でさ
また少し違うよ

男が嫌いで女が好きとかじゃない
無いはずだけれど
あなたと居られる日をどうしてこんなに愛しく思う
真っ直ぐできれいな目をしてあたしを見つめないで

*

傍に居られるだけ幸せです
それは嘘で本当はずっと
ふたり手を繋いで同じ道を歩いて行けたらなって

足元に散らばる色とりどりの花
手についた香りがいつまでも離れない

ふたりきり手を少し伸ばせば届く近さで
あなたがあたしに笑いかけてる
あたしは口を開いて…