僕が右に行くと言えば、あなたは左に行くと言う。
あなたが左に行くと言えば、あの人は前に行くと言う。
道は違えど抱える想(そう)は同じく
同じ筈の歯車・・・噛み合わず。
其の目には同じく哀(あい)を
この手は虚空しか摑めず
其れをもし喩えると言うのなら
ヒトを彩る縞模様
廻(まわ)り廻(めぐ)る歯の先
着かず離れず。
時を刻むことは出来ない。
幸せの刻(とき)を告げる鐘が鳴らない。
僕が右に回ると言えば、あの人は右に回ると言う。
あなたが右に回ると言えど、あの人は右に回ると言う。
噛み合わず、止まり続けるこの歯
同じ筈の彩(あや)・・・変わり逝く。
其の意は同じく右へ・・・進まず
其の目の泪、すれ違い
縞模様に彩られし歯の下(もと)僕は
唯独(ひと)つ永久に報われず。
廻(めぐ)り廻(まわ)る歯の先
着かず離れず。
彩(あや)を揃えることは出来ない。
幸せの生(とき)を告げる鐘が鳴らない。
決別の錠(かぎ)を懸ける彩がない。
幸せの刻を告げる鐘は、鳴らない。
・・・いつまでも。
Text/Akkiuz
stripe_gear
Voc.<ヒトを彩るは縞模様。時間を刻みしは歯車。ただ一度として、廻らず。>...///
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