安心穏和平和な日々をと
声を枯らしてあの子は叫ぶ
風にひらめく白い旗
私はフレームで捉えたの

外はきれいな青空で
だけどそろそろ陽が暮れる頃で
明日はいい天気だと微笑んで
私は右手にペンを持った

ほら、今に何かがおこるから
馬鹿げた期待、くだらない妄想
私はただ待っていたんだ
この世界が本当にあるかって

フレームの中の世界はまるで
私の世界とは別物で
手を伸ばせば行けそうな錯覚に
もがいてただただ虚しいだけ

フレームの中の青空の世界
映ったその色は緑色で
ほんの少しわくわくしてみたりして
さめるまで残り60秒



妄想空想想像は虚構
全部無駄だってあの子は叫ぶ
風にひらめく白い旗
フレーム越しには黒に見えた

外はいつの間にか夕暮れで
太陽は無意味に眩しくて
明日はいい天気だと微笑んで
私はペンを強く握った

ほら、もうすぐ何かがおこるから
馬鹿げた期待、くだらない妄想
こないなんて信じたくもない
きっと世界が開くときがくる

フレームの中の世界はまるで
私の世界とは別物で
手を伸ばせば行けそうな錯覚に
もがいてただただ虚しいだけ

フレームの中の夕暮れの世界
映ったその色は紫色で
ほんの少しどきどきしてみたりして
さめるまで残り40秒



30秒で色は元通り
20秒で現実に戻される
10秒前で私は思ったんだ
全てあの子の言う通りだったと


安心穏和平和な日々をと
声を枯らしてあの子は叫ぶ
右手に大きな白い旗
左手にはナイフを持ってたの



フレームの中の世界はまるで
私の世界とは別物で
手を伸ばせば行けそうな錯覚に
もがいてただただ虚しいだけ

フレームの中のあの子の世界
映ったその色は涙色で
ほんの少し悲しくなってみたりして
さめることなんてないんだと



外はきれいな星空で
だけどそろそろ陽が昇る頃で
今日はいい天気だと涙して
私は左手に銃を持つの