Aある日ふと気づいてしまったんだ
自分と同じ顔したもうひとり
告白できないあの子と
なんだか楽しげに話していた

b気づかれた
逃げてしまう僕
そうだ僕は弱いんだ
気づかれた
追いつかれた僕
「はじめましてオリジナル」

sバイロケーションというものらしい
偽物は僕の強くて弱い恋心
バイロケーションは人それぞれ
攻撃的なのもいれば弱い者も
僕のバイロケーションは
本当に僕そっくりで勇気ある弱虫だ


Aその日ふっと気絶してしまったんだ
自分と同じ顔したもうひとり
現実受け止めきれずに
いつの間にか眠りに落ちていた

b目を覚ます
変わらない僕
そうだ僕に出会ったんだ
気づいたんだ
2人の自分
「本当に本物か?」

sバイロケーションと出会ったことで
本物は自信無くして揺らぐその心
バイロケーションは人それぞれ
共存するものもいれば殺し合いも
僕はバイロケーションに
人生と恋を奪われたのかそれとも本当は・・・


Ｃ二度目の出会い
光るナイフ
「僕を殺して」
それが君の
望みならば
叶えてあげましょう


sバイロケーションが本物殺せば
偽物は本物になれるけれど僕は
バイロケーションは人それぞれ
消えるとしてもあの子を好きでいたかった
僕はバイロケーション
人生と恋を奪うつもりはなかったのに

sバイロケーションが本物殺せば
偽物は煙となって消えてしまう
バイロケーションは人それぞれ
だけどオリジナルよりも強い想い
僕と言うバイロケーション
煙となってあの子を思い消えていった