・星置駅SF/夢眠ネム
悔しいから泣いたこの街で
既読もない君からの
大切に扱ったつもりなのに
眠れないよ別の意味でね
あの時と違う冬が来る
一人残されたようだ
もういいよ、記憶も消すの
共通の趣味も、ミサンガも
燃えるゴミに出したんだよ
後悔してない
誰よりも大切という
言葉は使えなくてさ
始発の小樽行き列車
思い出の場所か、乗りたくないんだ
隣に居たはずの君が今日は
誰かのところに行って
独りになった僕の部屋にはまだ
蒼い青春が残ってた
どうしようもない思い抱え
泣いてもいいですか
考えることを辞めたら
少しは楽になるのかな
嬉しそうな君の顔が
まだ脳裏にある
あの時の選択が今
正解だと気づいていたの
少し気が重い春風
明日は四月か、嘘までついても
鳴らないスマホと発車のベルが
空しくてしょうがないよ
寒いだけじゃない何かが吹いてた
きっと消えたのはたくさんの
愛情とかいうものでもない
それより重いもの
人を好きになるのも最後だよ
昨年の雪まつりも
今年も同じ景色見れなかった
「最近どうよ」とかいうのも
凄く気まずい関係で
もう赤の他人になった
何もない心が寒い
三月、咲いた花を見た
公園のベンチに一人
弱いと思うの
好きですと言えば言うほど
バカらしく思えてきたのに
次の子なんて見つからない
玩具でもないしさ、次なんてないし
今でも好きだとか言えないよな
まして僕は見捨てない
突然、別れようだなんて本当
虫が良すぎるんだよなねえ
「おはよう」「おやすみ」「好きだ」
は痛い言葉と化した
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