奏でた音は 鉄パイプに奪われた
弾丸のように 降り頻る雨の中
潰れた息は まだ癒えない妄想を
声のない声で 歌うようだった
吐き続けてきた嘘ならば
最期まで喉を通るのだろう
慰めにならない 花は要らない
笑っていた 貴方は
似通った顔で
重なった視界を埋めて
泣き喚く
指の隙間 残した
止まない願いは
「僕は間違ったはずだ」と
繰り返す 繰り返す
愛と呼ぶには 遅すぎた
戻るための道はもう 何処にもない
笑っていた 僕らは
似通った顔で
取り合えなかった手と手を
切り落とす
水に投げた 名前を
覚えているなら
「貴方には似合わないよ」と
また笑い飛ばすから
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