[1A(00:14~)]
石畳鳴らす 高い、下駄の音
コロコロ転がる 石、横目に
打ち付けられるは 重い、思い釘
束ねた人形(ひとかた) 胸に抱え往く

[1B(00:38~)]
被る鉄の三つ鼎
地すら照らさぬ火灯し

[1S(00:49~)]
祝えや呪え一夜 丑の刻に
心願成れと振るう意志こそ 固き祈り
人目を忍び向かう連理の木に
番うように藁二つ 来世でどうぞ


[2A(01:26~)]
草木も眠った 宵、暗闇
劣情募らせ 槌、握って打つ

[2B(01:38~)]
七夜連なる願掛けを
三つ時の限り 刻む

[2S(01:49~)]
祝えや呪え一夜 丑の刻に
心願成れと振るう意志こそ 仇呪い
枯れ葉の踊る空に 光はなく
劈く悲鳴の果て 来世にどうぞ

[C(02:26~)]
護り刀を携えて
妖さえ斬り伏せ参ろうか

[Last S(02:38~)]
祝えや呪え人よ 丑の刻に
心願成れと振るう意志こそ いと儚し
垣間見る盗見人 その身を絶て
逃がせば呪詛は還る 来世へどうぞ



(読み)
[1A(00:14~)]
いしだたみならす たかい、げたのね
ころころころがる いし、よこめに
うちつけられるは おもい、おもいくぎ
たばねたひとかた むねにかかえゆく

[1B(00:38~)]
こうむるてつのみつがなえ
ちすらてらさぬひともし

[1S(00:49~)]
いわえやのろえひとよ うしのこくに
しんがんなれとふるういしこそ かたきいのり
ひとめをしのびむかうれんりのきに
つがうようにわらふたつ らいせでどうぞ

[2A(01:26~)]
くさきもねむった よい、くらやみ
れつじょうつのらせ つち、にぎってうつ

[2B(01:38~)]
しちやつらなるがんかけを
みつどきのかぎり きざむ
三つ時の限り 刻む

[2S(01:49~)]
いわえやのろえひとよ うしのこくに
しんがんなれとふるういしこそ かたきのろい
かれはのおどるそらに ひかりはなく
つんざくひめいのはて らいせにどうぞ

[C(02:26~)]
まもりがたなをたずさえて
あやかしさえきりふせまいろうか

[Last S(02:38~)]
いわえやのろえひとよ うしのこくに
しんがんなれとふるういしこそ いとはかなし
かいまみるぬすみびと そのみをたて
にがせばじゅそはかえる らいせへどうぞ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【歌詞】刻参りのススメ【応募用】

prea様の楽曲【http://piapro.jp/t/gd26】に応募する歌詞です。
陽気なロックですが和風っぽさという指定があったので、あえてややダークなテーマにしました。

テーマは「丑の刻参り」。
本来は『こくまいり』ではなく『ときまいり』といい、満願成就のため神仏に参拝することを言ったそうです。
いずれにせよ強い願いが成るように祈ることであるため、その行為に至る人を第三者的存在が奨励しつつ傍観している様を描きました。

1Sの「番う『よう』に」の二重括弧部分を1音としています。

先行の程、よろしくお願い致します。

閲覧数:452

投稿日:2018/06/11 17:21:11

文字数:998文字

カテゴリ:歌詞

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