カエル

格子の窓から見える景色が、私の知る世界の全部だった。
うっそうと茂る木々。
その木々の間から見える空。
頭上にある窓から見える外の世界は限られていた。
もっと外の世界が見たい。
もっと色々な事が知りたいと願ったのは、何時の頃だったろうか。
今では望む事も諦めた。
冷たい板の床に座り直し、姿勢を正す。...

Ａ
長いラインと 曲線が
作り出すその 美しさ
すべらかな肌が 魅力する
我らのクイン メイクイン
Ｂ
粘り強さに 甘い笑み
イギリス育ち 女王は
西民族に 愛された
我らのクイン メイクイン...

Ａ
月明かり
照らしてる
船の降板に出て
さ迷い
歩いてく
ひとりぼっちで
Ｂ
求めたのは彼の笑み
願ったのは人の足...

１
Ａメロ
事故多発地帯の山の中
暗い夜道をドライブだ
山頂付近に付いた時
白い女が飛び出した
Ｂメロ
急ブレーキ止まった先は崖っぷち
ああ危なかったと息を吐き
安堵してると声がした...

今日も腹が痛いぐるぐるなお腹
こっちの都合はお構い無しで痛くなる
明日も腹は痛い？ぐるぐるかもお腹
急に痛くなったらどうすりゃいいのか
ご飯の時間
旨そうな料理
しかし待て今食べて
大丈夫か？
食べ終ったら
きっと痛くなる...

生まれてから幾日か
知るすべなど何もなく
格子ごしの陽と月を
眺めていても意味あらず
この檻の中が我の世界
記憶の始めもこの世界
我は忌み子でいらない子
世に出る事は叶わない
ああ月が我を嘲笑う
お前が生きる意味あるか...

１
一人で住むは　男の子
産まれてすぐに　母は死に
呑んだくれの　父も死に
厄介事は　ごめんだと
村人達は　関わらず
一人でずっと　生きてきた
どこを歩けど　誰も見ない
話し掛けても　答えない
僕はいないと　言うのなら...

あの風と同じように頬をくすぐり髪を撫でる
いつの間にか誘われて外に出た
上を向けば青空が広がるが
永遠に続く胸の痛みが晴れる事は無い
終わりのない苦しみが生きる事の意味を問う
ありふれた毎日に胸によぎる罪悪感
今までと変わらず進み続ける時間
失った物は取り戻す事も出来ず
笑みを浮かべた顔は薄れいく
...

必然だったのか偶然だったのか
今となっては分からない
すでに大切なものになっていた
それだけが揺るがない真実
自分をバカだと笑うだろうか？
苦しむ自分に優しくしてくれた
あなたには普通の事でも
自分には嬉しい事だった
ともにあれば苦しみがなくなり
ともにあれば優しくなれた...

二人で誓う 他愛ない誓い
笑う君は僕と約束してくれた
死が二人を別つまで
ともにある事を誓います
君は遊びのつもりだっただろうけど
僕にはそれが嬉しかった
君とともにあれる幸せ
君とともに生きる幸せ
神に誓う君の姿が
僕には永遠の喜びとなる...

―――死が二人を別つまで、共にある事を誓います。
他愛ない遊びの延長で交わされた誓い。
―――ずっと一緒だよ。
笑って言っていたマスター。
でも、その笑顔はすでにない。
マスターの時は進んだが、自分の時は止まったまま。
生を受けられないこの身では、マスターと同じ時を進む事は叶わなかった。
四方を白一...