サイダーバグ

愛がどんなに残酷か　
知る由もないだろう
隣の芝すら知らぬから
徘徊して疲れた
心は荒む
滲んだ種を添えて　
嫉妬も秩序による御法度
もっと愛されたいだけ
きっと知らぬ間に昏倒
希望も愛も全て朦朧...

危険が危ないって
誰かが教えたような
未練が見れてないよって
誰かが悟ったような
視点が分からんって
たかがしれているんだ
批判は受け付けないよって
うちらがそう決めているから
だから邪魔しないで鬱陶しい
真面目とかごめん...

逃げ出したい 飛び込みたい
未開拓の天地もどうしたい
貴公子もペテン師もわかりやしない
消したい生粋のマイノリティ
神様も信者も成り立たない
そんな世界で今まで一人
明鏡止水 虚心坦懐
私はそこまで落ち着けやしない
死にたくなるような今日この頃
死んでもいいですか？...

潮騒が聞こえるたび
思い出してしまうあの日を
朝凪 ふと出会った
彼女と私の物語
遥か先の海から
泳ぎ続けたマーメイド
潮の香りが靡く
弾く雫を纏って
あまりに麗しく
胡乱な姿だった...

変わらない日常 過ぎゆく街並み
どこか寂しく どこか虚しく
思い出す度 消えて行ったんだ
どこか行きたい ここは飽きたから
あぁ 行き場はここにないな
だから一層踊り明かそう
滲む空はほらアイボリー
この先は真夜中ブラックシティ
消し去るノイズと共に かき鳴らす曖昧なメロディ
夕方5時のチャイムが ...