作品一覧
その他
オンガク
風が髪を巻き上げる。私は片手で髪を押さえてどこまでも続きそうな階段を下った。さ っきまでいたクラブの喧騒と照明、それからダンスで火照った体が冷めていく。私は胸の 奥まで吹き付けた風に気づかない振りをしながら込み合う改札を抜け、足を速めてホーム に向かった。ちょうどホームに滑り込んできた電車に体を割...
Subway rat’s racing