壱夜

消えた僕の居場所
君の隣には違う誰か[ひと]
終わりなど知らずにいたかった　　
ずっと永遠に
傷付いて泣く　その繰り返し積み重ねてゆけば
いつか幸せになれる？
答えはどこにあるの？
まだ見つからない
goodbye my love
それでも後悔なんてしない　君に恋して...

瞬く夜空の声 切なさ歌う
零れる流れ星へ 願いを託し
伝う涙は拭わず
「ほら見て、とても綺麗ね」
距離を感じる右手 虚しさ増して
重なる音を集め 星空に飾ろうか
苦しみから逃れることが出来ると
信じて飾るの
ただ嘘を
変わりゆく社会（せかい）でも 変わらずにいる...

眼を閉じ耳を澄ました
風は刹那の夢を彩って
水に染まる箱庭
泡沫 君に溺れよう
言の葉消えて
気付けば僕ら
大人になっていたのさ
時間を止めたままで
ずっと 嗚呼…
幼い愛 抱き...

涙を継ぎ接ぎしたような
脆い脆い物語
足元ご注意
千切ったパンを踏んでしまうわ
ねえ早く
私に魔法をかけて
みすぼらしい恰好なんて
私には似合わないもの
星が瞬く夜空
丁度良い飾りね...

温もり得る白昼夢
高鳴る鼓動とどこか似て
何も持たず風の中
一人の少女が立ち竦む
吐いた息が描いた白と
閉じた瞳が望む黒
冷たく乞う 「どちらが欲しい？」
拒む答え期待して
あー　鈍る感覚
感情纏って...

貴方に選択肢をあげましょう
哀と愛 どちらが欲しい？
哀に関しては何もしないけれど
愛なら任せて
精一杯愛してアゲル
可愛い顔してワガママなのね
何様なのかしら
いいのよ もっと暴れても
そのうち何も言えなくなるわ
そろそろ理解なさい...

ねえ聞いてよ
呼んでいるの
無視すると
ひっかいちゃうよ
「もう知らないから！」
そっぽ向く
「ゴメン」期待して待っているわ
だから…ね？
そろそろ分かったでしょ
ご機嫌ななめなの...

絡まり合う世界は
鬩ぎ合いのラボラトリィ
曇った窓ガラス越し
外を見つめて

白い背景
貴方の色に染めてほしい
この願いさえ
叶わぬものなのですか...

ゆらり 沈む
此処は何処だろう
誰か 誰か
答えて下さい

暗闇への蜃気楼
何も見えやしないな

「こんな場所じゃ息も出来ないね」...

月夜に舞う
花びら ひらりと掌の上に
夢見る振りをして
靡く髪が
貴方好みの香り纏い誘う
耽美な世界へと
お決まりの台詞で
私を今すぐに
喜ばせてごらんなさい
飽きてしまう前に...

快楽求む
夜明けの響き
揺れては消えて
惑わす指と
寒さに慣れた
この身体も
傷付くことは 拒んでさ
溺れて堕ちる
意味をも無くし…
気付けば居場所...

月明かり
誘って
出会ったのは そう
貴方だった
呪いを解く
(もしかして)
方法を
(助けて)
伝えたの
するとすぐに...

今日からはあなたも
ここの仲間なんだ
僕らも同じ願い
抱えてここに来た
怖がることなんて
何一つないよ
まず案内するから
少しずつ慣れていこう
クッキー ケーキ お菓子の街
遠慮なら要らない...

伸ばす手の先に
何があるのか
本当は分かっている
汚れた白と
気付けば そう
当たり前を求めた
意味を 僕達
何処で消した？
翳んだ視界
答えを晒す度に...