梓紗

「いつも通り」の事が
君と離れてから出来なくなって
同じ時間を生きたくて頑張ってみたけど
届かない
あぁ　どうしてなの？
君の温もりが消えていくんだ
ねぇ　怖いんだ
ここに来て　温めてほしいよ
もう会えないの？
空に向け　歌う　唄う...

着物の裾を強く握りしめ
「行かないで」と呟きながら
涙を流す　儚い君を
抱きしめながら　僕も泣く
君と過ごした日々は今でも
鮮明に覚えているよ
石畳の上を走り抜けた日
そのまま連れて行きたかった
鳥かごの中の君は
羽を折られていて...

このせかいに
あなたがいない、だなんて
そんなこと、思いたくないのに
現実はとても
厳しくて。
嗚呼
あなたに手が
届かなくなるなんて
今まで思ったこともなかった
嗚呼...

「愛してる」
と、
「君だけだよ」
と、
貴方はいつも言うけれど。
ねぇ、なんで？
ほかの子と手を繋いで歩けるの？
キス、したりするの？
ねぇ、あなたは
ほかの子にも、私と同じように接するの？...

大人な貴方に
少しでも近付こうと思って
頑張って背伸びしてた
「そのままが一番可愛い」と
言ってくれた貴方の言葉も聞かず
嗚呼　だから離れてしまったの？
二人はいつの間にか違う道を歩んでた
もう　戻れることなどできなくて
私の頬に涙が伝う
私も少しは...

あの時ここで誓った言葉は
今もずっとこの胸の中に
ねぇ君は覚えてる？
私たちが初めてあった時のことを
あれから3年の月日が経った
今でもあの恋心はこの胸の中に
まだ恋なんて知らなかったあの頃
あぁ君への恋がきっと私の初恋だった
桜の花びらよ
どうかこの白の世界を桃色に染めて...