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天国へ - IA

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拝啓、天国へ

私はいま、退屈な日々を送っています。
退屈と一言で喩えていいものかは分かりませんが、何をするにも憂鬱です。
私は私の記憶が嫌いです。幸せなものも、苦しいものも、全てが心に残り続ける記憶が嫌いです。
一人になって、寝床について、時に思い出します。
愛しいと思える夏。目一杯に映る景色。それらが薄れていくさま。
忘れかけていたとしても心に残り続ける思い出が邪魔で仕方がありません。
簡単に消え去った愛しい日々を思い出すだけで、息が詰まります。
私は私の記憶が消える場所に行きたい。
それはおとぎ話に出てくるような…そう、天国のような場所です。
思い出す余裕がないくらい、綺麗で、豊かで、艶やかで。
目を開くたびに、胸が躍るような天国へ、私は行きたいのです。

敬具


○ 曲 : aMei ( https://twitter.com/amei022 )
○ 絵 : りら 様 ( https://twitter.com/li___3me )

instはこちら→https://piapro.jp/t/f4mo

⬜︎ 歌詞

「退屈な生活に塗れた私を何処かへ連れてよ
筆もろくに進まず、
手紙を拙い字と共に届けようと思う

虚しいんだ
目一杯に溢れた景色も遠くへ薄れて、
貴方が売った愛や幸福も忘れたい
なくしたい、このまま」

息をする
思い出す
鮮やかな夏の日 雲が流れ、沈む

口ずさむ
思い出す
私の隣で声がする

「蛍は降る
鈴の音
揺らぐ花に目を細める
そんな夜の天国へ、ゆく。」

「記憶を売る話があるならば、その金で私を夏に連れ、
和ぐ湖畔や、焦がれるあの空が窓の外に映ればいいのに」

手を引いて、遠くまで
やさしい横顔、落ちる陽に隠れる

名を呼んで
その日から思い出すほどに忘れる

「微笑む頬に寄る
風が髪を撫で
褪せず、枯れぬ、そんな日を天国に視る。」

導かれる
貴方の手を追うまま
導かれる

「ゆくのなら、その場所へ連れて。」

#vocaloid

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