作品一覧
その他
オンガク
テキスト1
ひゅうひゅうと冷えた風が鳴らすのは枝の音。木枯らしと呼ぶらしい。 かさかさと枝にしがみつく乾いた枯葉が擦れる音。 時折強い風がうちつけて、雨戸がごとごとと文句を言う。 3度目の冬の音。 部屋の中、庭に面したガラス越しに届くうららかな冬の日差しは暖かい。 ゆめうつつ、半覚醒時特有の浮遊感を感じ...
小春日和
愉快犯