ブックマークした作品
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今日、マスターは丸一日大学にかかりきりだと言っていた。「ゼミの課題がどうこう」って言ってたけど、何のことだかよく分からない。
特に何の予定もない昼下がり、ミクは自分の部屋で音楽を聴いて過ごしていた。
ベッドに上がって端に背を預け、ヘッドホンでお気に入りの曲に耳を傾ける。窓は全開、差し込む日射しで室内...【カイトとミクのお話4】 ~三重奏(トリオ)~
時給310円
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「ひどいわ、ミク」
私と顔を合わせるなり、ルカお姉ちゃんは怒り出した。
「ど、どうしたの?」
「昨日、夢の中で私に石を投げてきたじゃない」
え、夢の話?
「しかも、こんなに大きい石を」
お姉ちゃんは両手をいっぱいに広げる。
それは石と言うより岩だ。どれだけ力持ちなんだ、夢の中の私。
「ひどいわ。やめ...巡音ルカの 『めぐりすぎ注意だというのに言う事を聞かない』
時給310円
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これはある時代の小さな小さな物語。
ここは緑の国の城下町。
国土豊かで平和なこの国は作物がよく育ち貿易が盛んだった。
それ故、城下町の市場はいつも人と活気に溢れていた。
そんな中を人混みをかき分けて、キョロキョロと辺りを見回しながら歩く一人の少年。
その手には蜜柑やらバナナやらの果物の入った籠と林檎...【レンミク】悪ノ召使と緑ノ娘【1】
kohaku_0218