ブックマークした作品
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私が髪を切ったのは あなた忘れるため
そのためじゃなく
あなたのことを忘れきれない 弱い自分に
「さよなら」するため
三度目の冬が 街を包む頃
あなたとの恋が 静かに終わった
音も立てずに 消え去ってゆく
数え切れぬほど 一緒に笑って
数え切れぬほど 涙を流した
思い出だけが そこに...私が髪を切った理由
40メートルP
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濡れた頬が 乾いたような
雨上がり 空の下
誰も知らない 場所で静かに
一輪の花が咲く
青く澄んだ 空の向こうへ
今 僕の声は届いていますか
掠れるような心の声で 叫んでいるよ
晴れわたる今日の空に 何が待っているだろう
手を伸ばしてみるけど
形のない白い雲が 僕を嘲うように...Closed Blue
40メートルP
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堅いアスファルトの上に立って 空を眺めてみる
暗い夜空に星が一つ 流れて消えていく
長い長い冬が終わり フキノトウが顔を出したよ
春はそこへ
ねえ 見てごらん 世界中のきっと誰もが優しくて
ねえ あなたが生きていること きっと無意味なんかじゃないから
高い場所から 灰色の街を見下ろし...Spring
40メートルP
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照りつける太陽の下 溶けてしまいそうでも
体中が全部なくなるまで負けないわ
目が合って体温上昇中 手が触れて呼吸困難
油断大敵 昼休み
「恋をしている?」 言われなくたって分かってる
もう止まらない アクセル全開で 突き進め!!
ナケナシノチカラ 振り絞ってアナタにぶつける
ひるんだト...ナケナシノチカラ
40メートルP
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忘れかけてた 子供の頃の夢
無邪気なままの笑顔がよみがえる
あなたの優しさにこの指が触れるたびに
忘れきれない 昨日見た恐い夢
心の闇がふと姿を消した
あなたの温もりがこの胸を焦がすたびに
ありがとう
でも もっとあなたの傍にいたいから
わがままも言うよ
ずっと 二人で歩く秋の道...わがまま
40メートルP
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灰色の空から落ちてきた雫で 今、心が滲んだ
黒く彩られた高い壁のせいで 光さえも見えない
この街はいつしか色を失っていた でも、誰も気づかずに
時計は動き出す 私も動き出す 痛みさえも忘れて 流されていく
「どうしてこんな風に作り笑いをして 生きてゆくのだろう」
追いかけるほど遠くなる...Melody in the Sky
40メートルP
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淡い月に見とれてしまうから
暗い足元も見えずに
転んだことに気がつけないまま
遠い夜の星が滲む
したいことが見つけられないから
急いだ振り 俯くまま
転んだ後に笑われてるのも
気づかない振りをするのだ
形のない歌で朝を描いたまま
浅い浅い夏の向こうに...夜明けと蛍
n-buna