ちゃげ

午前5時のベルが鳴り響く
夢から帰還の合図
聞きたくない　目覚めたくない
憂鬱な日が始まる
いつも　いつも　いつも
今日は良い日になるように
いつも　いつも　いつも
失敗しないように
願い　拝み　神頼みで
精一杯の日々...

雨上がりの公園で
天使の梯子を見た
鳥が飛び立っていく
梯子を登るように
奇麗な夕焼けを見て
心が躍らないのは
いつからだったろう
僕が僕でなくなったのは
紫色の朝焼けが
僕の日常になったのは...

諦めきれないものがあると知った時
ずっと　ずっと　眠れなかった
置き去りにされたまま時は進んでいく
何も　何も　変わらないまま
いつだって走り続けてきた
正解もわからないままで
来る日も来る日も
何も変わらない日々を
それでも　まだ諦めきれずに
いつだって...

無題
あの日の事　思い出して
外に出たら　星が騒いでいた
冬の寒さが　肌を刺して
橋の上で　空を見上げた
君は覚えているのかな
忘れているよね
流れ星の　青い光が空を裂いた
それを僕は見ていた
何も言わず　ただ見つめた...

つなぐ手
ポケットの中　何もないのに
「寒いからさ」君が言うからさ
「これで寒くないね」ってね
君と僕　今この道手を取り歩き
繋ぐ手と手の中には　何もないけど
二人だけが　感じる小さな
君と僕の命よ
言葉も君の　顔も仕草も
全部まとめて　握った手には...