猫は出てゆくことにした【Ver. 1.0】
ブレーメンの音楽隊はブレーメンには行かなかったのです。
でも、ネコだけはやっぱりブレーメンに行くことにした、というお話。
カラオケもありマス
ねえ、きみが目指した蒼天に架かる橋を
どうして消えるまで見つめなかったんだろう
そうね、この場所では誰もが優しくて
寂しさの意味なんて忘れてしまったんだろう
ともに旗を掲げ目指した虹のたもとには
星の行方も読めない独りでも辿りつけるの?
見上げればどこまでも澄んだ青い空
振り向けばきみの幻
幸せの価値もわからないと言うなら
教えて切なさの理由を
Freiheit その言葉は遠くに輝いて
苦しさも惨めさも やがて終わると信じてた
Wahrheit 選んだ道は辿るほど険しくて
掴めない自由なんて幻と言い聞かせた
あの都市へ行こう、一つのうた道連れに
たとえ この命が明日には消えると知っても
見上げればどこまでも冴えた夜の空
振り向けば高く笑う月
もう一度強く歩き出した私の
長い影を連れ去って
見上げれば遥か紅に染まる空
振り向けば夢か幻
見渡せば一つ道を往く私より
少しだけ大きな世界